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【ONE】ビビアーノ・フェルナンデスが約8年ぶり黒星で王座陥落

クリスチャン・リーが徳留を1RKOに沈める
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2018/11/10(土)UP

クリスチャン(上)に鉄槌を効かされて、徳留(下)は動けなくなってしまった

▼セミファイナル MMA キャッチウェイト(−73.0kg) 5分3R
○クリスチャン・リー(20=シンガポール)
TKO 1R 3分07秒
●徳留一樹(31=パラエストラ八王子/元パンクラス・ライト級王者)

 当初メインイベントとして予定されていたONE世界女子ストロー級タイトルマッチが、出場選手の負傷により大会目前で中止となったのを受けて、徳留とクリスチャンがその穴を埋める代役として急遽抜擢され、キャッチウェイト戦を戦うことになった。

 徳留は2013年から14年に掛けて『UFC』に参戦し、2015年11月には『パンクラス』でライト級王座を獲得した実績を持つ。今年7月のONEデビュー戦では、古豪ジャダンバ・ナラントンガラグに判定負け。当初は10月に再起戦が予定されていたが、対戦相手の負傷により試合がキャンセルとなっていた。

 対するクリスチャンは今年5月のONE世界フェザー級(−70.3kg)タイトルマッチで、王者マーチン・ヌグエンと接戦を演じるも判定負け。続く9月の再起戦では対戦相手を圧倒しながらも、反則の投げ技を使用してしまったため失格負けとなり、現在2連敗中だ。

 1R、開始早々にクリスチャンが鋭い右ストレートから電光石火のタックルでテイクダウンに成功。徳留もすぐに立ち上がって組み付き、テイクダウンを奪い返す。互いに組みの攻防で譲らずスタンド戦に戻ると、クリスチャンがケージ際で左の前蹴りから右ストレートを入れて、再び徳留をテイクダウンする。

 徳留はクリスチャンにバックマウントを許してしまい、背後から鉄槌を効かされる苦しい展開に。徳留が亀の状態のまま動くことができなくなったところで、レフェリーが試合を止めた。クリスチャンが初回TKO勝ちで連敗脱出。一方、徳留はONEで厳しい2連敗となった。


下石(下)のカットした右まぶた目がけて鉄槌を落とすパン(上)

▼MMA ライト級(−77.1kg) 5分3R
○エイドリアン・パン(41=オーストラリア)
TKO 1R終了時点 ※ドクターストップ
●下石康太(31=BLOWS)

 下石は2010年に『修斗』で新人王決定トーナメントを制し、2016年には『DEEP』のライト級タイトルマッチを経験している実力者。韓国『ROAD FC』の世界ライト級トーナメント(本戦16人)でのベスト4進出を経て、ONEと契約を結んだが、今年7月の初陣では柔術黒帯のコスタリカ人選手に一本負けとなった。

 再起戦の相手となるパンは、2001年にプロデビューしたベテラン。ONEでは現在4連敗中だが、青木真也からONE世界ライト級王座を奪ったエドゥアルド・フォラヤンや、元ONE世界フェザー級王者ホノリオ・バナリオなどの強豪相手に、いずれも判定まで持ち込んでいる。

 1R、左構えの下石が大きく振りかぶっての左フックから即座にタックルを決め、幸先良くテイクダウンに成功。サイドを取った下石はヒザ十字を仕掛けるが、組み際にパンチを被弾したか、右まぶたから出血が見られる。パンはその傷を目がけて鉄槌を連打し、下石のヒザ十字を外す。

 下石はグラウンドからスタンドに戻るタイミングでパンに背中を許すが、すかさずアームロックに捕らえながら再びグラウンドに引き込む。ここも譲らず再び立ち上がったパンは、続く組みの攻防の中で転倒した下石に対し、上をキープして初回を終えた。

 下石の右まぶたの傷は深く、インターバル間にドクターストップ。パンがTKO勝ちで4連敗から脱出し、下石はONEで初勝利を掴むことができず、3月のROAD FCでの黒星から3連敗となった。

▶︎次ページ:成長株・上久保周哉が日本人唯一の勝利

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