【J-NETWORK】寺山日葵がMISAKIに涙のリベンジ、那須川天心も大喜びで祝福
J-NETWORK
「J-FIGHT & J-GIRLS 2018 ~4th~」
2018年11月18日(日)東京・新宿FACE
▼第7試合 J-GIRLSミニフライ級タイトルマッチ 2分5R
●MISAKI(22=グラップリングシュートボクサーズ/J-GIRLSミニフライ級王者)
判定0-3 ※48-49、47-49、47-50
〇寺山日葵(17=TEAM TEPPEN/同級1位・挑戦者)
※寺山が新王座に就く。
MISAKIは全く休むことなく攻め続け、常に前へ出続ける“猪突猛進女子”。2017年9月のJ-GIRLSミニフライ級王座決定トーナメント決勝戦で寺山を破り、王座に就いた。今回が初防衛戦。ホームリングのシュートボクシングではRENA、MIOに続く存在だ。
対する寺山は那須川天心を育てた父・那須川弘幸氏が代表をつとめるTEAM TEPPEN所属。数々のアマチュア大会で好成績を重ねて昨年5月、高校1年生・15歳でプロデビュー。得意の蹴り技を駆使して無敗の快進撃を続けていたが、2017年9月のJ-GIRLSミニフライ級王座決定戦でMISAKIに敗れ、7戦目にして初黒星。その後は再び連勝を重ね、7月のRISEでも勝利を収めて3連勝でMISAKIとのリベンジマッチに臨む。
1Rが始まると同時にMISAKIが突進してパンチを放っていくと、寺山は冷静にそれを回り込んでかわしながらワンツーを当てていく。ガムシャラにパンチを出すMISAKIに寺山はカウンターのヒザを突き刺し、ミドルを蹴る。
2RもMISAKIの突進にヒザ蹴りとミドルで迎え撃つ寺山。顔面前蹴りもヒットさせる。MISAKIのパンチを被弾する場面もあるが、的確にヒザをボディへ突き刺していく。顔面前蹴りでMISAKIが大きくのけ反る場面も。
3Rも同様の展開。MISAKIの突進はさらに強引に勢いを増し、手数も増やしていくが、寺山の右ストレート、ヒザ、前蹴りが鮮やかに決まる。
4R、寺山が前蹴りを連発し、MISAKIをパンチで迎え撃つ。前回はMISAKIの突進に下がる場面が多かった寺山だが、ぶつかり合いになっても今回は下がらない。猛然とパンチで攻めるMISAKI。
5Rは正面からのぶつかり合いとなり、一歩も下がらない両者。まるで相撲のような押し合いとなる中、MISAKIの左右フックを浴びながらも前蹴りとヒザ蹴り、そしてパンチでも打ち合う寺山。激しい攻防は最後まで続く。試合終了のゴングが鳴ると、セコンドにいた那須川天心が両手を広げて寺山に抱き着き健闘を称え、拳を突き上げて“勝ったぞ”とアピール。
判定が告げられると、敗れたMISAKIは“信じられない”という表情でその場に崩れ落ち、寺山は号泣。那須川天心は寺山を肩車して大喜び。最後には両者が涙で抱き合って健闘を称え合った。
寺山は泣きながら「今日はたくさんの人たちに応援していただいたおかげで勝つことが出来ました。本当にありがとうございます。正直ぐちゃぐちゃな試合になってしまったんですが、勝てて良かったです。このベルトは私が大好きな紅絹選手や山口友花里選手など偉大なチャンピオンが巻いたベルトなので獲れてよかったです。これからもっともっと高みを目指して頑張ります」と、喜びを語った。
▼第6試合 J-GIRLSフライ級王座決定戦 2分5R延長1R
●白石瑠里(藤本ジム/J-GIRLSフライ級4位)
判定0-3 ※三者とも47-50
〇梅尾メイ(チームボルバーザジャパン/同級5位)
※梅尾が新王座に就く。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
梅尾はシュートボクシング中部地区を代表する女子ファイター。9月23日に1年ぶりの復帰戦で、韓国若手選手のキム・ソユルと対戦したが、判定で敗れている。対する白石は4月15日にNJKFの女子部門「ミネルヴァ」のスーパーフライ級王者・伊織に判定で敗れており、両者とも巡って来たこのチャンスで再起&王座獲りを目指す。
1R開始と同時に梅尾が前へ出てパンチでアグレッシブに攻めていく。白石も打ち合いに応じてパンチが交錯する。梅尾の止まらないパンチ連打の勢いに白石は押され気味に。
2Rもパンチで突進する梅尾に白石も打ち合うが、梅尾の右ストレートが2発顔面を捉える。梅尾はパンチにヒザ蹴りも加えて突進を繰り返し、白石はローで応戦する。
3Rも梅尾がパンチの連打で突進。白石は連打に耐えながらボディブローで対抗するが、手数で押されてしまう。白石のパンチをもらっても怯むことなく突進を続ける梅尾。
4Rになると梅尾はミドルも蹴り、白石も手数を増やしてきた。右ローを蹴り続ける白石にパンチ、ヒザ蹴りを浴びせていく梅尾。終盤に梅尾が右ストレートでクリーンヒットを2発奪い、白石は疲れを隠せない。
5Rもゴングと同時に突進してパンチを連打する梅尾、それを右ローで迎え撃つ白石。梅尾のパンチが何度も白石の顔面を捉えるが、白石も負けじとローを蹴ってパンチを打ち返す。しかし、勢いと手数の差はいかんともしがたく、驚異的なスタミナを発揮した梅尾が全ラウンド攻めまくり、フルマークの判定勝ちで新王座に就いた。
梅尾は「この瞬間に立てて本当に嬉しく思います。一人の力でこのベルトを獲れたわけではないので、サポートしていただいた方々、本当にありがとうございます。このベルトを大切にしていきたいと思います。次の試合も楽しみにしていてください」と勝利者インタビューに答えた。
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