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【DEEP KICK】内藤凌太が新王者に、他団体王者と鈴木真彦に対戦アピール

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2019/01/12(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

前に出てワンツーを打つ内藤(右)

DEEP☆KICK実行委員会
「DEEP☆KICK 38」
2019年1月6日(日)大阪・テクスピア大阪

▼メインイベント DEEP☆KICK -55kg級王座決定戦 3分3R延長1R
〇内藤凌太(ストライキングジムAres/同級1位)
判定2-1 ※29-28、29-30、29-28
●拳剛(誠剛館/同級2位)
※内藤が第4代王座に就く。

 前王者・鈴木真彦が王者返上を申し出たため、内藤凌太と拳剛による挑戦者決定トーナメント決勝戦が王座決定戦へとスライドされた。両者にとっては大きなチャンスだ。

 内藤はシュートボクシング(以下SB)が誇る内藤三兄弟の長男。次男・大樹は元SB日本スーパーバンタム級王者で、昨年11月にはRISEで那須川天心にリベンジマッチを挑んだことでも知られている。

 大樹に比べると、凌太の知名度は今ひとつ。昨年6月にはホームであるSBのリングで笠原友希とのSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント一回戦に臨んだが、判定負け。早々とタイトル争いから姿を消してしまったが、11月には地元愛知県で開催されたシュートボクシング岡崎大会で韓国人ファイターを相手に再起を果たしてDEEP☆KICKに乗り込んできた。

 対する拳剛はABW(オール・ボックス・ワールド)フェザー級王者に君臨する関西キック界の雄。そのストイックな風貌は若かりし頃の小比類巻貴之にどことなく似ている。

 1R、内藤は上体を左右に揺らしながら前に出てプレッシャーをかけていく。それに対して拳剛はステップを使いながら回り込み、ミドルキックを放っていく。

 2Rはローキックのラリーから始まり、内藤のパンチVS拳剛のキックという攻防に。一進一退の攻防の中、残り30秒になると内藤は距離を詰めてロー。さらにワンツーをスマッシュヒットさせて印象点をたぐり寄せる。

 3R、拳剛はアウトボクシングしながらワンツーでリズムを作り、内藤が出てくるとカウンターの右ヒザを合わせた。結局、お互い決め手がないまま試合終了のゴング。その瞬間両者とも右手を上げたが、ジャッジは2-1のスプリットデシジョンで内藤の勝利を支持した。試合全体を通して、前に出ていた姿勢が評価されたか。

 初戴冠が確定した瞬間、内藤は号泣。マイクを握ると、顔をクシャクシャにしながら「自分は本当に自分に自信がなかったけど、一生懸命にやってきたおかげでここで夢がひとつになりました。でも、ここがゴールではない。もっと高い位置に行きたい。このベルトの価値を高めるためにも、他団体のチャンピオンとやっていきたい。なので、7月の10周年記念大会で他団体の強い相手とやらせてください」とアピール。

 もうひとつ「僕は鈴木真彦選手から王座を獲ることを目標にやってきました。鈴木選手はRISEのチャンピオンになったけど、僕がDEEP☆KICKのベルトの価値を高めるので、その時には鈴木選手とやらせてください」と前王者・鈴木との新旧王者対決をアピールした。


上杉(左)を流血に追い込み、TKO勝ちした泰良(右)

▼セミファイナル4 DEEP☆KICK-57.5kg初代王座決定トーナメント1回戦 Bブロック 3分3R延長1R
●上杉文博 (究道会館)
TKO 2R 2分45秒
〇泰良拓也 (パウンド・フォー・パウンド)
※泰良が4.7準決勝Bブロックに進出。

 過去の実績から下馬評では「上杉が一枚上」という声が大きかったが、勝利の女神は泰良に微笑んだ。

 1R開始早々、上杉はワンツーから右クロスを狙うなど積極的に詰めていく。それに対して泰良は落ち着いて対処し、カウンターのチャンスをうかがう。そんな攻防が続く中、上杉は右眉周辺をカット。いきなり流血戦を余儀なくされてしまう。

 1分30分過ぎ、すぐにドクターチェックが入る。まさかのカットに焦ったのか、上杉はさらにプレスを強めるが、泰良の容赦ないカウンターによって今度は鼻からも出血。上半身を朱に染めると早くも2回目のドクターチェックが入る。

 結局、試合は2Rに突入したが、上杉の出血は止まらない。3度目のドクターチェックが入ったあと、上杉は「次は止められる」と判断したのだろう。距離を詰めて勝負を仕掛けるが、最後はレフェリーに試合を止められた。元ホーストカップ王者を下した泰良は饒舌だった。

「関西のフェザー級頂上対決だと思っていたので、自分が№1だと証明することができてうれしい。向こうは突っこんでくるのでジャブとカウンターの左フックを練習していました。流血は予想外。準決勝は横野選手もしっかり対処して勝ち上がり、決勝ではたぶん上がってくると思う宮崎選手を倒したい」

 所属するパウンド・フォー・パウンドでコーチを務める武蔵の実弟・TOMO氏からは気持ちの弱さを指摘されることもあった泰良。2019年は勝負の年か。

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●編集部オススメ

・内藤大樹の兄・凌太「最後にベルトを巻くのは僕」

・57.5kg級王座決定トーナメントが開幕、元二冠王の上杉文博やRISEからの刺客・宮崎就斗など参戦

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