【ONE】秋元皓貴が3度のダウンを奪い6年ぶり復帰戦に勝利
ONE Championship
「ONE:HERO’S ASCENT」
2019年1月25日(金・現地時間)フィリピン・モール・オブ・アジア・アリーナ
Photo by ONE
▼第6試合 SUPER SERIES キックボクシングルール フライ級 3分3R
●ジョシュ・トナー(30=オーストラリア/ISKA世界フェザー級王者)
判定0-3
〇秋元皓貴(26=空手道七州会/元WBCムエタイ日本フェザー級王者)
秋元は幼少期から空手を学び、キックボクシングを始めて2008年8月にタイでプロデビュー。圧倒的な攻撃力と類まれなるセンスでKO勝ちを量産したが、19勝(10KO)無敗で若くしてキックボクシングを引退。2015年に開催されたフルコンタクト空手の統一選手権『JFKO第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』で空手界に復帰し、同大会の軽量級で準優勝、2017年の第4回大会では優勝を飾っている。
その後も各空手大会で優秀な成績を収めていたが、10月上旬にシンガポールに渡り、Evolve MMAでトライアウトを受験。その結果、Evolve MMAでトレーナーを務めるムエタイ・レジェンドたちから才能を認められ、チーム入りすることが決定。今回ONEデビュー戦を迎えた。約6年ぶりのキックボクシング復帰戦。
対戦相手のトナーは2016年11月のK-1に初来日し、「K-1 WORLD GP初代フェザー級王座決定トーナメント」に出場したが1回戦で小澤海斗に1Rわずか57秒でKOされた。その時点での戦績は26勝(4KO)14敗。この試合はMMA(総合格闘技)用のオープンフィンガーグローブを着用してのキックボクシングルール(ヒジ打ち、首相撲禁止)で行われる。
1R、前に出てくるトナーに右ミドル、右ローを蹴る秋元。鋭い左ミドルが決まるとトナーは身体を丸め、さらに追撃の左ミドルでダウンを奪う。再び前に出てくるトナーに秋元は左フックを狙い、三日月蹴りも突き刺していくが、左ミドルに右フックを返されてダウンを奪い返される。無表情で立ち上がった秋元はハイキックとミドルを蹴るが、トナーの右フックを被弾する場面が目立つ。
2R、秋元は強い右ローからの左フックで攻めるとトナーは右フックを狙い撃ち。お互いに左ボディと右ローを打ち合い、秋元は左ミドルと左ハイを蹴り分ける。秋元の左フック、右ストレートでトナーは鼻から出血。
3R、ジャブを当てていく秋元が顔面とボディにコンビネーションパンチを当てていく。トナーは接近して左ヒザ蹴り。秋元の右ローに足を上げるトナーへ、今度は秋元の右ミドルがクリーンヒットしてダウンを奪う。秋元は右ハイキックをヒットさせるが、トナーはパンチで前へ出る。しかし、秋元の右ボディブローで身体を丸めたところへ、秋元が右ミドルを顔面へ叩き込みダウンを奪う。
秋元はハイキックを連発し、左右ミドルとパンチも当てていくがトナーもパンチで反撃。最後は秋元がパンチをまとめ打ちして試合終了。合計3度のダウンを奪った秋元が判定勝ち。約6年ぶりの復帰戦を勝利で飾った。
▼第9試合 フライ級 5分3R
〇ダニー・キンガド(フィリピン)
判定0-3
●和田竜光(30=吉田道場/DEEPフライ級王者)
和田は2013年8月に元谷友貴、2016年6月に柴田MONKY有哉を破り、DEEPフライ級(-56.7kg)王座を2度獲得。国内軽量級でトップクラスの実力を誇る。柔道出身ながら打撃を得意としており、特に相手のふくらはぎを蹴る独特なローは破壊力抜群だ。2018年7月からONEに参戦し、初戦は僅差の判定負けで落としたが、11月の2戦目ではチョークで一本勝ちした。
今回対戦するキンガドは打撃・テイクダウン・寝技とバランスのとれた選手で、ONE世界フライ級王座に挑戦したことがあり、昨年9月には若松佑弥に僅差の判定勝ちを収めている。開催が予定されている『ONEフライ級ワールドグランプリ』出場へ向けて、両者が争うことになる。
1R、和田は得意のふくらはぎを蹴る右ローを狙い撃ち。キンガドは早くもバランスを崩す。打撃勝負と見せて和田がテイクダウンを奪い、バックにつく。しかし、キンガドが上下を入れ替えてパンチを打ちながらバックを奪い返した。キンガドはスリーパーを狙うが和田はキンガドの腕を脇に抱えてディフェンス。
立ち上がろうとする和田のバックをキープするキンガド。それでも和田が突き放して立ち上がる。スタンドに戻ると和田はワンツー、右ローを放ち、キンガドは関節蹴りでけん制。
2R、前に出てプレッシャーをかける和田は右ローで攻め、キンガドはパンチと関節蹴りで和田を下がらせる。和田は得意の首相撲に持ち込もうとしたが、キンガドはアッパーを連発してタックル。これを潰した和田は頭部へヒザ蹴りを何発も見舞う。バックを奪った和田だがキンガドは背後へのパンチで抵抗。和田もパンチを打つ。残り10秒でキンガドが上になるが、和田は何もさせなかった。
3Rもプレッシャーをかけて行くのは和田。左右フックを打つとキンガドも思い切りフックを振り回してくる。タックルに行った和田だがキンガドが体勢を入れ替えてタックル。和田はヒジ打ちで対抗したが、後頭部に入ってしまい減点を言い渡された。再開後、パンチで襲い掛かる和田にキンガドも打ち合う。タックルで勝負をかけた和田がバックを奪うが、キンガドも必死の抵抗。逆にタックルを仕掛けてきたキンガドを潰して頭部へのヒザを見舞う和田。
勝敗は判定に持ち込まれ、キンガドが熱戦を制した。
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