【クインテット】山田崇太郎が決勝で3人抜き、4つの一本勝ちと驚異の強さ発揮
ラバーランド
「QUINTET FIGHT NIGHT2 in TOKYO」
2019年2月3日(日)東京・アリーナ立川立飛
桜庭和志(49=フリー)がプロデュースするプログラップリング(組み技)イベント『QUINTET』は、5人で1チームを結成し、グラップリングルール(打撃無し、組み技のみ)による勝ち抜き戦で勝敗を争う。今回も国内外の強豪がそれぞれチームを結成し、4チームによってトーナメントが争われた。
決勝は、2人抜きを見せた出花崇太郎の活躍でリーダーの小見川道大と小澤幸康を温存して上がった「TEAM NEO JUDO」、そしてハイサム・リダ&山田崇太郎が一本勝ちを見せた「TEAM CARPE DIEM」の対戦となった。
▼決勝戦第1試合
△小見川道大(TEAM NEO JUDO先鋒)
時間切れドロー
△トーマス・ミッツ(TEAM CARPE DIEM先鋒)
第1試合はともに1回戦で出番なしとなった小見川とミッツの顔合わせ。ミッツはシッティングガードからスイープして上を取り攻めんとするが、攻め手を欠き小見川とともに指導が与えられる。
スタンドから再開すると、ミッツは再びシッティングガードから上となり肩固め。しかし小見川は気道を確保してタップせず、長く時間が経過したことからレフェリーはブレイクをかけ両者に指導を与える。CARPE DIEM応援団からは不服の声が聞こえた。
ミッツはまたもやシッティングガードから上を取るもタイムアップ。ドローで両者脱落となった。
▼決勝戦第2試合
△小澤幸康(TEAM NEO JUDO次鋒)
時間切れドロー
△レダ・メブトゥシュ(TEAM CARPE DIEM次鋒)
体格で勝る小澤に下にされてもスイープして上を取り、脇をくぐってバックについていくテクニカルなレダ。しかし小澤も下になっても逃げ、バックを取られても向き合い、レダに攻め込ませない。世界サンボ選手権5位の実績を持つ小澤はレダと足関節技合戦も繰り広げる。
だが、どちらも明確な攻勢には至らず、ともにレフェリーから指導を受ける。
残り1分でバックについたレダはチョークを狙い、続けて腕十字も仕掛けるが一本に至らず。これをしのいだ小澤と再度の足関節技合戦の中、終了の合図でドローとなった。
▼決勝戦第3試合
〇松本光史(TEAM NEO JUDO中堅)
一本 2分42秒 ※レッグロック
●デヴィット・ガルモ(TEAM CARPE DIEM中堅)
1回戦で“シュレック”関根を攻め込む場面を見せたガルモは、松本を前方からとらえてフロントチョークを狙うようにしコントロール。試合を優位に進めていく。
自身のペースで進めたガルモはバックにつきスリーパーを狙わんとしたが、松本は4の字で組まれたガルモの足を逆に自らの足で固め、これにガルモはたまらずタップ。劣勢からの逆転勝ちを決めた。
▼決勝戦第4試合
●松本光史(TEAM NEO JUDO中堅)
一本 1分32秒 ※ネッククランク
〇山田宗太郎(TEAM CARPE DIEM副将)
松本の頭部を前方からとらえ得意のフロントチョークを狙った山田は、これは極められないも松本をコントロールして背後に回る。そしてうつぶせにさせ動きを奪うとそこからネッククランク。ガルモを一本で決めた松本から一本を奪い返した。
▼決勝戦第5試合
●吉田善行(TEAM NEO JUDO副将)
一本 3分52秒 ※ネッククランク
〇山田崇太郎(TEAM CARPE DIEM副将)
下にされた山田だが、苦のない様子で上を取り返すとサイド、バック、マウントと次々優位なポジションを奪っていく。粘りを見せしのいでいた吉田だが、山田は松本戦同様にバックを取りうつぶせにさせると再びネッククランク。同じ決まり手での2連勝を決めた。
▼決勝戦第6試合
●出花崇太郎(TEAM NEO JUDO大将)
一本 6分35秒 ※リアネイキッドチョーク
〇山田崇太郎(TEAM CARPE DIEM副将)
後のないNEO JUDOの出花に対し、山田は自ら引き込み下となってスタート。スイープを決め上になると、パスガードしてサイドにつき、三度(みたび)ネッククランクでの勝利を狙うかバックについていく。山田の攻めを何とか出花がしのいでいると、レフェリーはブレイクをかけ山田に指導。この裁定に納得のいかない山田は両手を広げ、CARPE DIEM応援団からもブーイングが飛ぶ。
パスされた出花が何とかガードに戻しても、山田はすぐパスガード。そして下にされても余裕の試合運びを見せ、出花に対しオモプラッタ。そのまま極めんとするも出花がこれを逃れると、バックにつきチョークスリーパー。これでタップを奪い、驚異の3人抜きでチームを優勝に導いた。
大会エンディングでは発注したメダルが間に合わず、桜庭がCARPE DIEMにエアーメダルを授与するという珍事もあったが、最後は出場選手全員での豆まきが行われ、“桜庭ワールド”が展開されての終幕となった。
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