【Krush】打たせずに打つ、技巧派・玖村将史が新王者に
Krush実行委員会
「Krush.98」
2019年2月16日(土)東京・後楽園ホール
▼第9試合 メインイベント 第6代Krushスーパー・バンタム級(55kg)王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
●軍司泰斗(20=K-1ジム総本部チームペガサス)
判定0-3 ※29-30、28-30、28-30
〇玖村将史(20=K-1ジム五反田チームキングス)
※玖村が第6代王座に就く。
軍司は空手をバックボーンとし、幼少時からアマチュア大会で活躍。高校入学後K-1ジム総本部に入門し、2015年にKrushでプロデビュー。翌年のK-1甲子園で優勝すると、2017年9月にKrushバンタム級王座を獲得した。同王座は初防衛戦で金子晃大に敗れて失ったが、階級を上げて2階級制覇に挑む。
玖村はNJKFバンタム級で4位まで浮上した後、Krush参戦後は無敗の快進撃を続けている。トーナメント準決勝では、K-1王者の武尊や武居由樹と激闘を繰り広げたビクトー・サラビアを下した。
1R、左フックを狙い撃ちする玖村に軍司は連打で対抗。玖村の左フックで軍司が一瞬グラつく。終盤になると軍司がまとめてパンチを打ちにいった
2R、軍司が頭を下げて入るためかバッティングが2度。積極的にパンチを打ちに行く軍司に玖村はカウンターの左フックをヒットさせていく。
3R、玖村がワンツーを綺麗にヒットさせると軍司はパンチ連打で対抗。玖村は前に出て連打を決めようとする軍司のパンチをかわしながら左右フック強打を決めていく。軍司はアゴが折れたか、口を開きっぱなしの状態に。かわして打つ、防御して打つを徹底した玖村。
勝敗は判定に持ち込まれ、有効打を奪った玖村が判定3-0で新王座に就いた。
ベルトを腰に巻いた玖村はマイクを持つと、「軍司選手は元々53kgのチャンピオンで強い選手だと分かっていたので、この試合の前はずっと不安で怖かったんですが、ジムで練習を見てもらって自信になってこういう結果になってよかったと思います。僕たちはずっと大阪で兄弟でやっていて、こういうKrushという舞台に出られるとは思っていなくて。それでチャンピオンになれたのが夢のようです。
でも僕はこれがゴールだと思っていなくてこれがスタート。Krushには戦いたい選手がいないので、もっと強い選手が他の団体から集まって来るような強いチャンピオンになっていきます」と、うれし泣きしながら語った。
▼第8試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg)3分3R延長1R
〇レオナ・ペタス(26=THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)
判定3-0 ※30-28、29-28、29-28
●朝久泰央(21=朝久道場)
レオナは昨年9月に第5代Krushスーパー・フェザー級王者・安保璃紅との対戦が決まっていたが、交通事故に遭って全治1カ月となり、7カ月ぶりの試合。朝久は昨年12月のK-1でその安保璃紅からダウンを奪って圧勝、勢いに乗る。
両者は2017年に行われた「第5代Krush -60kg王座決定トーナメント」の準決勝で対戦、朝久は1Rにダウンを奪われ判定負けしている。
1R、お互いにローを蹴る中、レオナの右ショートフックがヒット。グラつく朝久にレオナがラッシュを仕掛け、朝久も打ち合うがレオナがヒザ蹴りからの左ストレートでダウンを奪う。左ハイで逆襲する朝久にレオナは右の強打を叩きつけた。
2R、朝久は左右に構えを変えつつローを蹴っていく。レオナは一発当てると連打とヒザ蹴りを混ぜて攻撃をまとめる。
3R、朝久は前蹴りからバックハンドブローを繰り出すが、すぐにレオナは連打を浴びせる。朝久が攻めてもレオナは崩れることなく、終了間際にはまたもパンチとヒザ蹴りをまとめ打ち。前回と同じく1Rにダウンを奪ったレオナが朝久を返り討ちにした。
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