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【J-NETWORK】“蹴撃戦”を制した峯山竜哉が涙のタイトル獲得

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2019/02/18(月)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

最近では珍しいほどの蹴り合いとなった試合を制したのは峯山(左)

J-NETWORK
「J-KICK 2019~1st~」
2019年2月17日(日)東京・ 後楽園ホール

▼第11試合 J-NETWORKウェルター級王座決定戦 3分5R延長1R ※ヒジあり
●涼介(不死鳥道場/同級1位)
判定0-2 ※49-49、48-50、47-49
〇峯山竜哉(23=WSRフェアテックス西川口/WPMF日本スーパーライト級4位)
※峯山が新王座に就く。

※この試合の速報動画(3Rからノーカット)はこちら

 峯山はK-1、Krush、レベルス、M-ONEなど様々な団体で試合を経験。2017年1月に初のタイトルマッチで蹴拳ウェルター級王座に挑戦したが、タイトル獲得はならず。今回は約2年ぶりにタイトル獲得のチャンスが巡って来た。

 対する涼介は新潟県にある不死鳥道場所属で、イノベーションなどで活躍してきた選手。2018年11月にCAZ JANJIRAを右ハイキックでKOし、前王者“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)への挑戦権を手にしたが、ベイノアがベルトを返上したため峯山との王座決定戦を行うことになった。

 1R、涼介はミドル&ローの蹴り主体、サウスポーの峯山はパワフルなパンチ主体の攻撃を見せる。涼介は上手く蹴りを当てていくが、峯山のパワーの有る一発一発にバランスを崩しがちに。

 2R、峯山が左ミドルで快音を響かせれば、涼介は右ハイで逆襲する。ミドルの蹴り合いがあり、パンチを放っていく峯山だが涼介も退かずに打ち合う。

 3Rも峯山のパワフルなミドルが目立つ。涼介はパンチから奥足を狙っての右ローを蹴ると、峯山も負けじと奥足への左ローを狙って蹴り合いとなる。

 4Rもまるで意地の張り合いのようなミドルとローの蹴り合いが続く。最近のキックボクシングの試合でここまで蹴り合う試合も珍しい。その中でも峯山は顔面とボディにパワフルなパンチを打っていき、涼介がヒジを出すと同じくヒジを返す。

 5R、峯山はパワフルな左右フックを連打していき、涼介もそれに応える。蹴り合いでは互角だが、パンチでリードするのは峯山。涼介はパンチをもらってフラフラになっても前へ出て攻め続け、峯山もそれに応える熱戦に。

 勝敗は判定に持ち込まれ、判定2-0で峯山が制した。嬉し涙を流す峯山は、マイクを持って関係者やファンにお礼を伝えるが感涙に咽び、言葉にならなかった。

※この試合の速報動画(3Rからノーカット)はこちら


4度目の対決は浅井(右)が制し、新王者となった

▼第10試合 J-GIRLSフェザー級タイトルマッチ 2分5R ※ヒジ無し
●空手こまち(28=武心会/王者)
判定0-3 ※三者とも46-49
〇浅井春香(31=Kick Box/挑戦者・同級2位)
※浅井が新王座に就く。こまちは初防衛に失敗。

※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら

 こまちは極真館空手で全日本王者になるなど空手で数々のタイトルを獲得。空手仕込みの蹴り技とパワフルなパンチを持つ。女子キックボクシングイベント『J-GIRLS』でキックボクサーとしてデビューし、昨年5月に浅井との王座決定戦を制してJ-GIRLSフェザー級王座に就いた。また、MMA(総合格闘技)でも活躍するマルチファイターだ。

 対する浅井は2014年にデビューし、翌年にTRIBELATE女子55kg級王者となった。2016年に当時のJ-GIRLSフェザー級王者・大石綾乃に挑戦し、判定2-1で善戦するも敗北した。

 浅井とこまちは今回で4度目の対戦。2015年にデビュー2戦目のこまちに浅井が勝利し、こまちにキック戦績唯一の黒星をつけた。しかし2017年と2018年の対戦ではこまちが連勝している。

 1R、浅井は蹴りを巧みに使い、前へ出てくるこまちをかわしてはパンチを打ち込む。回り込む浅井を追いかけるこまちだが、浅井がそれをかわしてパンチを当てていく。

 2Rも突進してくるこまちを闘牛士のようにかわして右ストレートを当てにいく浅井。しかし、徐々にこまちの突進をかわしきれなくなり、息も乱れ始める。こまちのパンチが浅井を捉え始めた。

3R、ダウンを奪った浅井(右)の右ストレート

 3Rも前へ出るこまちを浅井がかわしながらパンチを打っていく。こまちの突進に下がる浅井だが、カウンターの右ストレートをクリーンヒットさせてダウンを奪う。その後も突進してパンチを放つこまちとかわして打つ浅井という展開が続く。

 4R、打ち合いを繰り広げる両者だが、浅井は無理せず離れてこまちが前へ出てくると前蹴り、ミドル、ヒザ蹴りをタイミングよく決める。

 5R、ハイキックで逆転を狙うこまちだが、浅井の右ストレートが的確にヒット。打ち合いの中でも浅井の右のヒットが目立つ。こまちもガムシャラに突っ込んで最後まで逆転を狙っていったが、浅井が自分のペースを守り通して試合を終え新王者となった。

 浅井は応援団の声に笑顔を見せ、「やっと獲れました。空手こまち選手とは今日で4回目の試合で、練習頑張りました。まだ弱いんですがいい環境で練習させてもらっているのでもっと強くなります。次はもっとカッコいい試合を見せられると思うので、よろしくお願いします」とマイクでさらなる飛躍を誓った。

 浅井を指導する元MA日本キックボクシング連盟バンタム級王者・鴇稔之会長は「テクニックとパワーでは絶対に負けていないのだから、落ち着いて相手をよく見ろ、というのが作戦でした。よく見ればかわせるから、相手が突っ込んできても慌てて打ち合うなと言いました」と、冷静に戦えたことが勝因だと明かした。

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