【ボクシング】野中悠樹が勝利、41歳の国内男子最高齢王者が誕生
東洋太平洋・WBOアジアパシフィックミドル級タイトルマッチが大阪市内のエディオンアリーナ大阪で開催された。王者の細川チャーリー忍(32=金子)は元日本・東洋太平洋スーパーウェルター級王者の野中悠樹(41=井岡弘樹)の地元大阪に乗り込んで初防衛戦に臨んだ。
開始1ラウンド終了間際、野中の左カウンターで細川がプロ初のダウンを喫した。波乱の幕開けで試合は初回からヒートアップ。
サウスポーの野中は、ジャブを的確に当て、右ボディで体をかわす。細川は初回のダウンから立ち直ったが、野中の老獪なボクシングにフラストレーションをためる展開となった。
最終ラウンドまで、足を使い切った野中が3−0の判定で勝利。41歳でアジア2冠王者となった。
試合後、野中は「作戦通りの試合を進めることができた。細川選手はパンチもあり、効いたパンチはなかったが、バランスを崩された。正直2年ぶりのベルトはうれしいです」と喜びのコメントを残した。
対して、敵地で初防衛に惜敗した細川は「初回のダウンは、距離を掴み切る前のダウンで仕方なかったが、そこからリズムを作れなかった。あそこまでアウトボクシングをしてくるとは思わなかった、大阪での試合で良いところを見せたかったが残念」と肩を落とした。
野中は41歳での戴冠となり、日本人男子現役最高齢チャンピオンとなった。
(写真・文/植田洋介)
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