【ムエタイ】大田原友亮がTKO勝ち、次回出場も確約
「スックペッティンディー True4Uテレビマッチ」
2019年3月29日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第1試合 125ポンド(56.7kg) 3分5R
〇ユースケ・エクシンディコンジム(大田原友亮/B-Family NEO)
TKO 2R ※左フック→レフェリーストップ
●デンキリ・サックウィチャン
大田原(ユウ・ウォーワンチャイ)がタイ復帰2戦目をルンピニースタジアムにて戦った。前回のラジャダムナンスタジアムでの5年ぶりのタイ復帰戦では、対戦相手が契約体重を2.7kgもオーバーしたが、大田原陣営はその相手との対戦をやむなく承諾。だがリング上での動きも良く、大田原本人も「手応えはあった。次はもっと成長した自分をタイでも見せていけるはず」と自信をつけた。
今回の復帰2戦目も前回のラジャダムナン復帰戦と同じく、大手ペッティンディープロモーション主催のテレビマッチ『True4U』(24ch)だ。対戦相手のデンキリ・サックウィチャンは、スラ―タニ―県出身の22歳。前情報では「一発の重いファイター」という事だった。
大田原は入場時に、ぺッティンディープロモーションのプロモーター、シアタン氏から「ユースケ、テレビマッチだ。面白い試合をしてくれ」という言葉をもらいリングイン。
初回、いつもは自分から蹴っていく大田原だが、今回は手数も少なく、逆にデンキリの左ロー・ミドルが目立った。特にデンキリのローキックが数を増していく。
2R、大田原もようやくエンジンがかかってきたか。デンキリの蹴りをカットしつつ、左ミドル、左ローを繰り出し、そして距離を詰めヒジも繰り出す。さらに両者の距離が詰まり、パンチが交差。大田原が放ったワンツーがデンキリの顔をかすめると、これにムキになったデンキリが大きなパンチで突進。そこに合わせた大田原の左フックがデンキリのこめかみ部分にヒット。
その瞬間デンキリはバッタリと大の字に倒れた。デンキリの意識の飛んだ顔を見たレフェリーはカウント3で試合を止めた。大田原友亮のTKO勝利が決まり、場内のギャンブラーも荒れ狂う。初回から手数が少なかった大田原を不審に思い、デンキリ側への買いが殺到し賭け率もデンキリ有利に差が開き始めたころだったからだ。この大どんでん返しに、場内の誰もが驚かされただろう。
大田原友亮の所属ジム会長で実父の大田原光俊氏も、場内ギャンブルエリアで息子・友亮の勝利に賭けていた模様。同氏曰く「今日はうちの息子に30万円賭けて、友亮が勝ったから120万円になりました。やはり自分たち親子は練習ばかりしないで、こんなユルい感じでやってる方が調子が出るんですよ。試合と賭け、両方に勝ったし、ある意味、今日はムエタイに勝ったぜ!完全復帰したかな?っていう感じですかね。自分ら親子は、これから一週間は遊びまくりますんで、もしタイ旅行に来る人がいたら連絡ください』と息子・友亮勝利の喜びを語った。
大田原はプロモーターの要望どおり“面白い試合”をやってのけた。そしてこの試合のファイトマネーを受け取ると同時に、次の試合(4月19日)の出場要請も受けた。試合後には「前回は試運転的な意味合いもあった試合でしたが、今回は絶対に勝たなければならない気持ちで挑みました。自分を使ってれるペッティンディープロモーションの期待に応えられて嬉しいです。今後は、また拠点をタイにし、ここに住みながら活動してゆきます。4月19日もまたルンピニーで試合が決まりました。日本の皆さん、応援をよろしくお願いします」とコメントしている。
Photo &Text 早田寛 Hiroshi Soda
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