【ベラトール】元フェザー級王者ストラウス、交通事故からの復帰戦で涙の一本勝ち
Bellator MMA
「Bellator 219」
2019年3月29日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州テメキュラ ペチャンガ・リゾート&カジノ
▼セミファイナル フェザー級 5分3R
○ダニエル・ストラウス(34=アメリカ/元Bellator MMA世界フェザー級王者)
一本 1R 3分53秒 ※リアネイキドチョーク
●シェーン・クルシュテン(34=アメリカ)
ストラウスは2013年と15年の2度、Bellator MMA世界フェザー級王座に就いた実績の持ち主。これまでに元パンクラス同級王者のナザレノ・マレガリエやマルロン・サンドロといった強豪たちからも勝利をあげ、現在までに24勝8敗1ノーコンテストの戦績を残している。しかし、17年の防衛戦からは2連敗を喫しており、さらにバイク事故による負傷で戦線離脱を余儀なくされるなど苦しい状況が続いていた。約1年半ぶりの復帰戦となる今大会で復活を目指す。
対戦相手のクルシュテンは12勝4敗の戦績をあげており、今大会がBellator第2戦目。昨年1月の第1戦目では、最注目の逸材と呼ばれる強豪アーロン・ピコを相手にKO負けしている。
1R、オーソドックスのクルシュテンは左右に動き回りながら左ジャブと右ロー。サウスポーのストラウスはクルシュテンの移動コースを消すようにしながら徐々に間合いを縮め、開始1分20秒のところで左フックから一気に組みつく。
続く組みの攻防でケージに押し込む側になったのはクルシュテン。だが、ストラウスはヒザ蹴りを打ち込まれながらも、巧く投げを返してテイクダウンに成功し、そのままマウントを狙う。クルシュテンは懸命のディフェンス。ストラウスは無理せずスタンドに戻す。
そこからストラウスがジリジリと圧力をかける展開が続き、試合が動いたのは残り1分30秒。クルシュテンが放ったワンツーに対し、ストラウスは上体を後方に反らすスウェーバックから左フックをヒットさせる。クルシュテンはこの一撃でダウン。ストラウスは鉄槌をまとめ、最後は背後に回り込んでのチョークをしっかりと極めた。
復帰戦を勝利で飾ったストラウスは、「厳しい道のりだった。この勝利の意味は大きい」と涙に声を詰まらせ、今後の目標については「また上を目指していきたい。タイトルを獲り、それを守ることだ」と静かに答えた。
▼ウェルター級 5分3R
○アンドレイ・コレシュコフ(28=ロシア/元Bellator MMA世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※三者とも30-26
●マイケル・ジャスパー(35=アメリカ)
コレシュコフは2015年にドゥグラス・リマを破り、Bellator MMA世界ウェルター級王座を獲得した実力者。16年には元UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソンの挑戦も退け、初防衛に成功したが、2度目の防衛戦でリマにリベンジを許し、王座から陥落した。
その後は2連勝を挟み、迎えた昨年9月の「Bellator MMAウェルター級ワールドグランプリ」の1回戦で、みたびリマと激突し、熱戦の末に5R3分04秒で一本負け。今回の試合が再起戦となる。対戦相手のジャスパーは13勝4敗の戦績を持ち、今大会がBellator MMA初戦だ。
1R、コレシュコフが左ジャブから強烈な右ローでさっそく主導権をつかみ、得意の高速バックスピンキックも繰り出していく。早くも翻弄され始めたジャスパーは、コレシュコフの右ハイをなんとかキャッチするもテイクダウンできず。
コレシュコフは片足立ちのまま左アッパーで、ジャスパーのアゴを突き上げてみせる。いったん距離を取るジャスパー。コレシュコフはバックスピンキックを積極的に放ち、ジャスパーに付け入る隙を与えない。
2R、劣勢のジャスパーはパンチのコンビネーションで手数を増し、序盤こそ左ボディをヒットさせたり、右のスーパーマンパンチで意表を突いたりする場面を作ったが、後が続かず。コレシュコフは終盤に強烈な右ストレートをヒットさせ、ジャスパーがぐらついたところで組みついてテイクダウンを成功させる。
3R、なおも戦況は変わらず。コレシュコフはジャスパーのパンチをかわしながら、左インロー、左ハイ、右オーバーハンドを打ってペースを作っていく。中盤以降はコレシュコフが組みの攻防からのタックルでテイクダウンを決め続け、ジャスパーに何もさせず判定勝ちで再起戦を飾った。
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