【海外ムエタイ】石井一成が首相撲を崩せず敗北、リベンジ許しWBC王座獲得ならず
『スックトゥルーフォーユーモエマンス・スックペットピア』
8月9日(金・現地時間)タイ・ルンピニースタジアム
▼第1試合 WBCムエタイ世界スーパーフライ級王座決定戦 114P契約
●イッセイ・ウォーワンチャイ(20=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)
判定0-3 ※48-49、47-49、47-50
○ペットタイランド・ヨードモエポンラット(タイ)
石井とペットタイランドは今年6月にIBFムエタイ世界フライ級王座決定戦で対戦。この試合は日本国内で行われており、石井がパンチのコンビネーションで優位に立ち、バックスピンキックでKO勝利を収めた。しかし直後にペットタイランド陣営から猛烈な再戦要求があり、再戦が決定。100万バーツ(約350万円)の賭け試合として実現することとなった。
初回から石井がスピードのあるコンビネーションで優位に立つ。ジャブからロー、ワンツーからボディと上下に散らす石井の攻撃にペットタイランドのダメージは明白で、早期のKO決着も期待された。
2ラウンド終了時点での賭けレートは5-3でペットタイランド有利とされていたが、石井側に賭けていたギャンブラーからの歓声は、石井の勝利が間近なものであることを感じさせた。
しかし3ラウンドからはペットタイランドが組みを多用。ヒザを打ち込まれずとも、首相撲からのこかしでムエタイの採点上で優位に立つ。パンチよりも首相撲の展開を重視するムエタイでは、石井の打撃のヒットよりもペットタイランドのこかしが有効とされていく。
最後まで打撃をヒットさせ続け、何度もペットタイランドから汗しぶきを飛び散らせた石井だったが、強引に組まれてからのこかしによりポイントを失い、最終的にはジャッジ一人がフルマークをつける大差の判定負けを喫した。
日本では早々にブレイクされる組みの状態も、タイではどちらかの選手が完全に崩れるまで延々と首相撲が続く。石井は日本のルールに適応したがために、ムエタイの泥沼のような首相撲の展開に対応しきれなかったことが敗因といえるだろう。タイでのタイトル奪取経験もある石井。再びタイで脚光を浴びるための武器を取り戻すことを期待したい。
(写真・取材:Hiroshi Soda 早田寛)
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