【レスリング】川井梨紗子が58kg級で東京五輪内定、伊調馨は同級代表消滅で手立ては?
9月18日、レスリング世界選手権(第5日)が、カザフスタン・ヌルスルタンで行われ、女子フリースタイル57kg級では、リオ五輪63kg級金メダリストの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)が出場した。
メダルを獲れば東京五輪の日本代表が内定する今大会、川井は初戦でモンゴルの選手に37秒でテクニカルフォール勝ち、2回戦はエクアドルの選手に5―0、準々決勝はモルドバの選手に5―0で順調に勝ち上がった。
準決勝では長身のアフリカ女王のオドゥナヨ・アデクオロエ(ナイジェリア)に第1ピリオドで相手のタックルで場外に出て1点リードを許すも。第2ピリオドで川井は片足タックルをからテイクダウンで2点獲得し逆転。その後もタックルからのグラウンドの攻防で加点を続け6―1で圧勝、決勝進出を決め五輪代表に内定した。
川井が五輪に内定したことにより、伊調馨(35=ALSOK)の同階級での五輪出場が消滅した。伊調はこの世界選手権代表をかけた7月の57kg級プレーオフで川井梨紗子に敗れ世界代表の座を譲った。
東京五輪に出場する他の手立ててがあるとすれば62kg級に階級を上げること。伊調はかつてあった63kg級で3度の五輪金を獲得している。しかし、19日には62kg級に川井の妹・友香子(至学館大)が出場する。友香子がメダルを獲得すれば、62kg級で伊調の東京五輪出場の可能性は無くなる。
川井は試合後に姉妹で五輪という夢について「本当にもう少し。難しいところというのは分かっているんですけど、少しずつ近づいていることは間違いないので、あとはやるだけです」と語り、明日の決勝戦についても「東京オリンピックに向け弾みになるような決勝戦にしたいなと思います」と意気込んだ。19日の決勝で優勝すれば世界選手権3連覇となる。
♢川井 梨紗子(かわい りさこ、1994年11月21日、石川県津幡町出身(24歳)。階級は58kg級。身長160cm。ジャパンビバレッジ所属。妹はレスリング選手の川井友香子。
父親の孝人はグレコローマンレスリングの元学生チャンピオンで、母親の初江は1989年の世界選手権53kg級に出場して7位というレスリング一家の下に生まれた。
高校3年の時に全日本選抜に出場すると、2回戦で、かつて母親のチームメイトだった元世界チャンピオンで20歳年上の山本美憂を破ると、決勝でも小倉商業高校3年の入江ななみを破って優勝を飾り、世界選手権代表に選ばれた。世界選手権では7位だったが、その後、世界ジュニア13、14年と2連覇、15年の世界選手権では63kg級で銀メダル、16年のリオ五輪63kg級で金、17、18年の世界選手権では優勝を果たしている。
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