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【MAS FIGHT】ブアカーオが初出場でKO勝ち、239勝目をカンボジアで挙げる

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2019/10/28(月)UP

ブアカーオが初出場ながら239勝目をカンボジアのマスファイトで飾った

 10月27日(日)に、カンボジアの首都プノンペンでは初めて開かれた立ち技系新格闘技マスファイト(MAS FIGHT)の興行では、メインイベンターとして、かつて日本のK-1でも活躍したブアカーオ・バンチャメーク(タイ)が登場。71kg契約で行われ、クリス・ナギンビ(コンゴ民主/オランダ)からKO勝ちを収めた。

 セミファイナルまでの試合や催しで大盛況となった超満員の会場に、初出場となったブアカーオは新旧タイ国王の描かれた肖像画を掲げて現れた。そして重役の座る席で一礼をしてからリングイン。そこからムエタイの「ワイクルー」を舞った。
 現在、ブアカーオは37歳。2004年、2006年のK-1 WORLD MAXで王者となった頃よりもビルドアップされた印象を受ける。
 対するナギンビはかつて欧州最大規模を誇った『IT’S SHOWTIME』で、2010年12月に70kg MAX世界王座を獲得したベテラン選手。これまでK-1 WORLD MAX2009・2010王者ジョルジオ・ペトロシアンとも2度拳を交えたことがあり、いずれもナギンビが判定敗けを喫しているが、18年7月のONEでペトロシアンの実弟のアルメン・ペトロシアンに判定勝利を収めた。
 ナギンビは母国、コンゴ民主共和国を戦争で追われた難民ファイターとして知られ、生活費のために格闘技に取り組んできたと語っている。今回は当初出場予定だったヤン・ビン(中国)の代役。

ブアカーオのハイキックがクリーンヒット、これでダウンを奪った

 試合が始まると、先にパンチのコンビネーションをしかけたのはナギンビだった。以降もパンチを主体に攻めるナギンビに対し、ブアカーオはパンチとキック、更に打ち終わり後の肘打ちまで偏りなく攻撃を散らし、さすがの安定感を見せる。
 そして開始3分ちょうどのタイミングで、ブアカーオが右ハイキックでメリンギのアゴをとらえて最初のダウンを奪った。ひと呼吸を入れて立ち上がったものの、ダメージの伺えるナギンビに、ブアカーオはテンポを高めることなく冷静に攻め続ける。そして開始4分10秒にパンチのラッシュで2度目のダウンを奪った。

 マスファイトは9分間に決着がつかなければ、判定をつけない方式だが、今大会から2度のノックダウンで終了の制度が導入されたため、これでブアカーオ勝利の決着となった(以前は3ノックダウン制)。
 これで239勝(73KO)24敗12分の通算成績となったブアカーオは、今もアジアのレジェンド的ファイターで、今月13日、シンガポールの総合格闘技団体『ONE』が日本で第100回記念興行を行った際も、CEOのチャトリ・シットヨートン氏が「ブアカーオ、キャリアの最後はONEで終えてほしい」とラブコールを送っている。
(善理俊哉)

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