【海外ボクシング】”カネロ”アルバレスがKO勝利で世界4階級制覇「我々はレジェンドとなった」
11月2日(日本時間3日)、米国ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにてWBA世界スーパーミドル級、WBCフランチャイズ世界ミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(29=メキシコ)が、WBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)と『WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ』を行い、アルバレスが、11R KO勝利で王座に就いた。
アルバレスは元WBA、WBC、WBOの世界スーパーウェルター級王者でもあるので、これで世界4階級制覇を達成した。
これまでもっとも重いライトヘビー級に挑戦したアルバレスはリングに上がると一回り小さく見える。身長175cmのアルバレスに対しコバレフは183cmで8cm差。しかし、リーチはアルバレス180cmに対しコバレフは184cmと4cm差となる。
コバレフは34勝のうち29KOと高いKO率を持ち、クラッシャーとも言われるハードパンチと身長差を考えてか、アルバレスは序盤から、顔面を固くガードをしながら前に圧力をかけ身体を左右にふり、コバレフに的を絞らせない。その戦法にコバレフは戦いにくそうだが、手数を出していく。しっかりガードするアルバレスはジャブの打ち終わりに左を合わせる。
しかし、そのガードも下がりながら手数の多いコバレフに徐々にガードを破られジャブ、アッパーなどがヒットする。
4Rになると、さらに圧力を強めるアルバレスの右ボディがヒットし、それが効いたのか右ボディを攻めるとコバレフは嫌がり、クリンチする場面も。5Rにはアルバレスの左フックがクリーンヒットしコバレフは少しバランスを崩す。6Rにも右のボディを当てるとクリンチするコバレフ。7Rにはコバレフが鼻から出血する。
8R、コバレフの攻勢にロープを背にすることもあったアルバレスだが、10Rからは勝負に出たのか手数を増やすアルバレスは、コーナーに詰め、右ストレートでコバレフの顎を上げた。終盤、コバレフのパンチを被弾するも、11Rには右フックをヒットさせ動きを止めると、左のロングアッパーでコバレフをぐらつかせ、続けて右ストレートでフィニッシュ! バッタリとダウンしたコバレフにレフェリーがすぐに試合をストップ、アルバレスのKO勝利となった。コバレフはしばらく立ち上がることはできなかった。
試合後アルバレスはSNSで「4階級の世界王座を獲った、我々はレジェンド(伝説)となった」と自身と共に歩んだチームを讃えた。
昨年9月にゲンナジー・ゴロフキンに勝利しWBAスーパーミドル級、WBCの世界統一ミドル級王者となり、今年5月にはIBF王座も獲得して世界3団体統一王者となったアルバレスだが、その後、IBFミドル級王座を剥奪。タイトル防衛が懸かっていた指名試合で、対戦相手との交渉がまとまらなかったためだ。先月10月5日、ゴロフキンが空位となったそのタイトルに挑戦し王座奪取。この2人の再戦の望む声も高い。
▼今回のKO動画を含め、これまで4回の戦いをダイジェストにまとめた動画(アルバレスのインスタグラム)
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