【海外ボクシング】カネロが3団体統一世界王者に
昨年9月にゲンナジー・ゴロフキンに勝利しWBAスーパー、WBCの世界統一ミドル級王者となったサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が、5月4日(日本時間5日)米国ラスベガスのTモバイル・アリーナでIBF世界同級王者ダニエル・ジェイコブス(米国)と『3団体統一世界タイトルマッチ』を行い、アルバレスが、3-0の判定勝ちでIBF王座も獲得、世界3団体王者となった。
構えを左右でスイッチさせながらアウトボックスの姿勢を示すジェイコブスと、低い重心でゆっくり前進するアルバレスは、どちらも優勢を示さずに初回を終えた。
山場はなかなか訪れないまま、2回、3回、4回と続き、クリーンヒットが両者の過去の試合と比べても極端に少ない。5回はアルバレスが上体を振ってジェイコブスの連打をかわし、ジェイコブスと同様、パンチよりディフェンスが光った。
8回から、試合内容がオフェンシブに変わり始める。この回終盤の打撃戦でアルバレスが左フックのクリーンヒットなどで優勢に立ったが、ジェイコブスもロープに詰め返して抵抗した。
9回は共に左を一発ずつ打ち込み、10回も中間距離で有効打の奪い合い。ジェイコブスが下がり続けるのかと思うと、アルバレスがロープに詰められる場面も多い。双方の技術力が高いのも確かだが、最終12回まで、客席も盛り上がりに欠くままラストゴング。両者はゆっくりと自身のコーナーに登って、勝利をアピールした。
採点では2者が115対113、1者が116対112でアルバレスを支持していた。
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