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【JTAテコンドー】今年好調の倉田剛志が6年ぶりに王座奪還、女子は前根奏子が3連覇でアディダス杯受賞

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2019/11/24(日)UP

今年から協賛スポンサーとなったアディダスより、アディダスカップが贈呈された

▼A級女子組手無差別級決勝戦
●武内晶(21=横浜市立大学体育会跆拳道部)
判定0-2 ※9-10、9-10、9-9
〇前根奏子(25=横浜鶴見跆拳道クラブ)

 本年度のフルコンタクト・テコンドー女王を決する「女子組手無差別級」では、前根泰子が準々決勝、決勝とも終始落ち着いた攻めを見せ三連覇を達成した。持ち前の根性や勝利への執念は女子選手中随一とも言われる前根。その高い精神力に加え、美しさと強さを兼ね備えた蹴り技で強豪10名の頂点に立った。

 10人中8人が横浜市立大学体育会テコンドー部出身および現役という本トーナメント。前根もOGであり、準々決勝から決勝まですべて後輩の現役部員からの挑戦を受ける形となった。初戦の間渕景子戦は「相手の柔軟性が高く、当たることを危惧していた」という前根だが、女王の風格をも感じさせる冷静さから的確にカカト落としなどを決め判定3-0で勝利。準決勝では林志緒が得意とする横蹴り系の技に合わせる形で回し蹴りや回し横蹴りを決め、判定3-0で決勝に駒を進めた。

長身を活かしたダイナミックな蹴り技が武器の女子大生武内(左)

 決勝の相手は日本テコンドー協会・河明生会長からも「他の女子選手とは骨格が違う」とその恵まれた体格を表された武内晶。全日本大会初出場ながら、準決勝では2012~2014年にかけて3連覇を達成している市坪愛(東京江東跆拳道クラブ)を撃破し、決勝に勝ち上がってきた。
 身長166cm、56kgの前根と、172cm、65kgの武内。女子では長身の両者の対戦は、ダイナミックな技の応酬に。「上から降ってくるカカト落としが背中に当たった時は危ないなと思う場面もあった」という前年度女王。だが、「1,2回戦と集中力を高めていけたので、落ち着いて戦うことができた」という試合後の言葉通り、慌てることなく相手のダイナミックな蹴りをかわし、カウンターで回し蹴り、回し横蹴りを決めた。

 判定2-0と僅差ながら後輩の挑戦を退けた前根は、今大会MVPにあたる「アディダス杯」も受賞、喜びもひとしおとなった。終始冷静に戦えた要因として「体力に自信がなく、ランニングや縄跳び、2~3分間ノンストップのミット蹴りなどに取り組み、スタミナ不足を練習でカバーできたこと」と語った前根。大手電機メーカーの総合職として多忙を極める前根だが、今後の目標を聞かれると「来年は4連覇を目指したいですし、できる限り連覇を続けていけるよう努力していきたい」と、前人未踏の領域に挑み続けることを誓った。

 このほか、毎年ハイレベルな激戦となり、表の看板種目であるA級男子無差別級と並び「裏の看板種目」ともいわれるA級蹴武型(型の部)では、2大会連続準優勝の森慎治(福岡筑紫野跆拳道クラブ)が驚異的な跳躍力と一糸乱れぬ動作の連続で悲願の初優勝。幼少時からの生え抜き選手としてA級優勝を果たしたことから、副賞としてアディダスのロングコートとスーツが贈呈された。

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