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【JTAテコンドー】今年好調の倉田剛志が6年ぶりに王座奪還、女子は前根奏子が3連覇でアディダス杯受賞

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2019/11/24(日)UP

日本テコンドー協会
「第30回全日本フルコンタクト・テコンドー選手権大会」
2019年11月23日(土)東京・後楽園ホール

▼A級男子組手無差別級決勝
〇倉田剛志(40=千葉柏跆拳道クラブ)
延長戦 判定3-0 ※三者とも10-9
●八幡直明(31=東京中野跆拳道クラブ)
※本戦の判定は三者とも10-10

「テコンドー界最強の蹴美を極める蹴武」として日本テコンドー協会が普及するフルコンタクト・テコンドー。頭部・胴体への蹴りと胴体への突きを直接当てることが認められ、蹴り技を生かすためにアゴと額のみ牽制の突きを当てることが許されている(KO狙いの強打は禁止)。

 定められた箇所への上段・中段蹴りと中段突きに関しては、相手のダメージにより「一本勝ち(相手が3秒以上ダウンした場合など)」「技有り勝ち(相手が3秒未満の間ダウンした場合など。技有り2本で合わせ一本勝ち)」の勝敗基準がある。

昨年同様、延長戦となったが「2回負けている八幡選手に3回目の挑戦で勝ちたかった」と倉田(右)

 レベルが高いと認められた選手のみでフルコンタクト・テコンドー王者を決する「A級男子無差別級」トーナメント。今年は8名で争われ、白熱の攻防が展開されたが、決勝は2連覇を狙う八幡直明と2013年全日本王者で2015~2018年準優勝の倉田剛志という昨年決勝カードの再現となった。

「連覇を狙うと一昨年(準決勝敗退)の二の舞になるので去年と同じ気持ちで臨む」と今大会に挑んだ八幡は、初戦の準々決勝では西本暢暁(横浜鶴見跆拳道クラブ)との接戦を判定2-0で振り切り、準決勝でも中澤友(大阪跆拳道クラブ)に前半押されながら、後半に効果的なカウンターを重ね判定3-0で決勝進出を決めた。

準々決勝を激闘で勝ち上がった西岡健(右)にも体格差を活かした豪快な蹴りで圧倒した倉田

 その八幡の連覇を阻む大本命と目されていたのが、ここ数年準Vが続く倉田。186cm、88kgの大柄な体格から繰り出す後ろ回し蹴りや後ろ横蹴りは破壊力抜群で、本年度の予選会では3度の一本勝ちも収めている。今大会でも準々決勝の鈴木裕司(湘南平塚跆拳道クラブ)、準決勝の西岡健(東京渋谷跆拳道クラブ)をリーチを活かしたカカト落としなどで圧倒し、それぞれ判定3-0で撃破、満を持して決勝のリングに立った。

 迎えた決勝では、倉田のダイナミックに振り下ろすカカト落としやパワフルな横蹴りに対し、八幡も飛び横蹴りや飛び回し蹴りで応戦するなど多彩な蹴り技の応酬に。両者への大声援が飛び交うなかノンストップの攻防は終了ゴングまで続き、本戦はジャッジ3者とも10-10のドローに。

2013年以来二度目の王者となった倉田

 激闘を誓い合うグローブタッチで始まった延長戦では、八幡の後ろ横蹴りを倉田が前蹴りで迎撃、またパンチを効果的に織り交ぜ相手の意識を散らすなど手数はそのままに冷静に戦い抜いた倉田が、判定3-0で勝利。6年ぶり二度目の王座についた。

 試合後、激闘を振り返ったは倉田は「決勝では延長になることを予想していたので戦い抜くためのスタミナ練習をしてきました。また今年は基礎トレーニングで日々体力を付けたことで蹴りの威力も上がったと思います」と勝因を自己分析。“シルバーコレクター”を卒業したが、今後の目標についても「基礎練習を見直して、2連覇を目指します」と実直な人柄そのまま、謙虚に語った。

▶次のページは女子組手・決勝戦の模様、型の結果も

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