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【ボクシング】岩佐亮佑がTKOで暫定王者に、タパレスの体重超過は番組が訂正

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2019/12/08(日)UP

岩佐が暫定王者に輝いた=写真は18年3月初防衛時

 12月7日(現地時間)、米ニューヨーク・バークレイズ・センターにて『IBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦』が行われ同級1位の岩佐亮佑(29=セレス)が同級3位のマーロン・タパレス(27=フィリピン)に11R 1分9秒でTKO勝利し暫定王者となった。

 WOWOWではこの試合はタパレスが勝利しても暫定王者にはなれない試合と報じたが訂正を出した。理由は前日計量を両者ともに55.1kg(121.5ポンド)とでクリアしたが、IBFルールの当日計量で増量は10ポンド以下という制限をタパレスは133.4ポンド(60.5kg)と1.9ポンド(860g)オーバーしたためだ。しかし2度目の計量について報じておらず、2度目はクリアしているため暫定王者の権利は持っており、その後WOWOWは訂正を発表した。

17年4月の大森将平にKO勝利したタパレス。前日計量超過のため王座剥奪され勝っても戻らなかった

 タパレスは過去、16年7月にWBO世界バンタム級王者となったが、17年4月の大森将平(ウォズ)戦の前日計量で900gオーバーの体重超過で王座をはく奪。翌日大森にKO勝ちしたが王座が戻らなかった経験があり、再び悪夢の体重超過かと思われた。

 2度目の計量でクリアし無事王座戦は行われた。タパレスは2015年から7連勝中で全てKO勝ちのハードパンチャーでタパレス有利の声が多かった。
 そのタパレスに岩佐は序盤からタパレスの圧力に負けず足を止め打ち合いに行く。
 3Rに岩佐は左のショートフックでタパレスをぐらつかせると右でダウンを取る。タパレスはバッティング主張もダウン判定に。タパレスはその後、猛攻を見せ、5Rには岩佐が度々被弾し動きが止まる場面もあったが、8R、岩佐のボディ攻めもプラスしたか中盤からタパレスの動きが突然止まり岩佐ペースに。

 11Rには右のジャブの打ち終わりに岩佐が左ストレートを撃ち抜きタパレスはダウン。起き上がり足がふらつきながら構えるもレフェリーは試合をストップした。

 岩佐は17年9月にIBF世界スーパーバンタム級王者となり、18年8月の2度目の防衛戦でテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)に判定負けを喫し王座陥落していたが、これで暫定王者となり元の正規王者に近づいた。現在のIBFスーパーバンタム級正規王者はWBA同級スーパー王者のダニエル・ローマン(29=米国)だ。ローマンと岩佐の今後の対決にも注目が集まる。

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