【フィットネス】ビキニ界の超新星、22歳・河野と女子大生の柿が同点で熾烈な争いに
コロナ禍で、日本のボディビル、フィジーク界を代表する団体であるJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)をはじめとする全日本選手権などの大会が中止となる中、今年の日本一の筋肉美を競う筋肉の祭典「ゴールドジム ジャパンカップ」が11月29日(日)に品川区立総合区民会館(きゅりあん)にて初開催された。
この大会はゴールドジムが後援する筋肉コンテストの登竜門である「マッスルゲート」の全国5都市の各部門(ボディフィットネス、メンズフィジーク、ウーマンズフィジーク、ビキニ、ボディビル)の優勝者が出場するほか、ゴールドジムの一般会員ならJBBFのボディビルコンテストなどのトップ選手が参加可能という、まさに新人王vsベテラン選手が対決する全国大会となった。
この大会にビキニの部に挑んだのが河野安佳里(22=千葉)だ。昨年からコンテストに出場し、先週21日に開かれたマッスルゲート東京大会ではビキニの部門別で優勝し、ビキニのオーバーオール(年齢、身長別の各部門の優勝者で選考)でも優勝。期間は短いながらこの大会に挑んだ。
まずは、35歳以下、163cm以下級の7名で争われたポージングでは昨年のJBBFの兵庫オープン優勝の渡邉美月や、関東ボディビル選手権オーバーオール優勝でオールジャパン5位の中山桜子を抜き見事優勝。
そしてビキニで身長、年齢別の各部門で優勝した10名によるオーバーオールによるコンテストでは全日本クラスで活躍する選手が多い中、河野は準優勝に決定。優勝は35歳未満、163cm以上の部を制していた日体大に通う21歳、柿夏芽だった。
審査員に聞いたところ、河野と柿は全く同点だったため、1位票の数の差で柿に軍配が上がったという。柿は先週のマッスルゲート東京で35歳未満、163cm以上の部を制していたが、オーバーオールで河野に敗れている。
河野はゴールドジムでトレーナーを務めながらの参戦、仕事仲間でもある運営スタッフに「2位だった」と悔しそうだった。河野がこの世界を志したきっかけは体育系の専門学校の時にオールジャパンなどを見に行き女子ビキニ界でトップに君臨する安井友梨などの活躍を見て、コンテストに出ようと思ったという。
先週の東京大会よりも落ち着いて挑めたという河野だったが僅差の戦績に「表現力が少し足りなかったかな」と謙虚に答えた。ビキニは筋肉だけではなく、ポージングや表現が求められる。この悔しさをバネに日本、そして世界を目指す。
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