【ボクシング】4団体制覇王者・高山勝成がプロ復帰戦で元日本王者・小西に勝利「来年さらに上目指す」
12月27日(日)、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CRASH BOXING vol21」で、4団体制覇王者の高山勝成(37=寝屋川石田)が4年4ヶ月ぶりにプロのリングに帰ってきた。
高山は16年8月にWBO世界ミニマム級王座決定戦で勝利し、王座に就くも引退。東京オリンピック出場を目指してアマチュア選手として予選を戦ったが昨年敗退した。去就が注目されていたがプロ復帰を宣言。「まだ、プロでやり残したことがある」と更なる高みを目指す。
対戦相手は元日本王者の小西伶弥(27=SUNRAISE)で、ライトフライ級6回戦で拳を合わせた。この試合は11月23日に三田市で行われる予定だったが、小西伶弥のコロナ陽性で延期となっていた。
開始、小西の突進に足を使う高山は大きくリングを使い左右のボディを起点に組み立てる。小西はプレスをかけると被弾覚悟で右を伸ばした。中盤も小西が追い、高山がいなしながら手数で圧倒する形が続く。小西はなんとか打開しようと前進するが高山のジャブで出端を折られた。
最終ラウンド、小西が追い足を強めたが、高山のディフェンスに空を切るパンチが増え空回り。高山がベテランの味を存分に見せつけて、プロ復帰戦を大差の判定3-0(59-55、60-54、59-55)で勝利した。
試合後「とても楽しい6ラウンドでした」と感想を話し「もっとトレーニングして良いパフォーマンスを出していきたい、私はノーランカーで小西選手がオファーを受けてくれて感謝しています」。「自分の中でやり残したことがあり、来年さらに上のタイトルを獲得できるように頑張るのでまた応援に来てください」と会見を締めた。
(取材・写真:植田洋介)
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