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【ボクシング】王者ナバレッテの神アッパー冴え4度ダウンでTKO勝利、試合後の発言で相手国ファン賞賛

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2021/04/26(月)UP

ナバレッテが豪快アッパーでダウンを奪う(TOPRANK YouTube サムネイルより)

 4月25日(日本時間)米フロリダ・キシミーにて行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチで、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が同級6位クリストファー・ディアス(プエルトリコ)に得意の豪快左アッパーを中心に4度のダウンを奪い12R 2分49秒に陣営から棄権の意思がありメキシコのナバレッテの初防衛となった。

 試合は4R、ナバレッテが左アッパーでダウンを奪う。5R、6Rにはディアスが優位だったが、8Rにはナバレッテが左アッパーからの左フックでダウンを奪うと続けて左のボディアッパーでもダウンを奪った。9Rには連打でロープに追い込み、左アッパーから右フックでダウンを追加した。

 米ボクシングプロモーションTOPRANKがTwitter動画に上げた4度のダウンシーンからはナバレッテのアッパーカットに賞賛のコメントがついたが、その後このダウンシーンと、勝者ナバレッテの試合後のコメントをYouTubeにアップしたところ、そのコメントに賞賛の声が並んだ。

 メキシコとプエルトリコはボクシング最大のライバル国だ。勝ったメキシコのナバレッテは「相手がとても強い選手なのは知っていたが、その想像を越えていた。彼は最高のパフォーマンスを見せた。自分が殴っても、殴っても、相手はカムバックしてきた。彼は野獣だ。どんなに傷つけても、それ以上の勢いで向かってきた。戦っていくうちに、傷ついた相手は弱くなっていくものだが、彼が逆に強くなっていった。自分の理解を超えていた。だから、彼の今夜のパフォーマンスを称賛する。彼をリスペクトする」とダウンを奪われた以外は好勝負を見せていたディアスの健闘を讃えた。

 TKO勝利となったことについては「相手のダメージの状況を知っていたので、タオルが投入されたのは嬉しかった。彼が無事だったので安心した。これはスポーツだ。戦ってくれた相手が無事なことは、嬉しいことだ」とボクシングは殺し合いではなくスポーツ。ライバル国の選手ではあるが、相手を思いやり無事を喜んだ。
 この発言にファンからのコメントでは「私はプエルトリコ人ですが、この偉大で謙虚な人間に脱帽しました、神は彼を祝福し続けます」
「メキシコ人におめでとうと言いたい。ナバレッテのディアスに対する尊敬の念は、彼の中ではとてもエレガントなものだった」
「メキシコ人とプエルトリコ人のライバル関係は素晴らしい。すべてのメキシコ人にリスペクトを プエルトリコ人から」と相手国からの祝福の声が相次いだ。

 負けたディアスはこれが2度目の世界挑戦で1度目は18年に伊藤雅雪に判定で敗れ、今回も王座には届かなかった。
 勝ったナバレッテはこの勝利で34勝1敗(29KO)となった。

 メキシコのトップ選手といえばPFP1位に挙げられる4階級王者でWBA世界スーパーミドル級スーパー王者のサウル”カネロ”アルバレス(30=メキシコ)だ。それに挑戦すると言っているプエルトリコ人といえばWBA世界同級5位のエドガー・ベルランガ(23=プエルトリコ)だ。
 ベラルンガは昨日の試合までは16連続1ラウンドKO記録を更新。世界記録タイまであと5と迫っていた。昨日の試合では4度のダウンを奪い判定勝利も1RKO世界記録の夢はならず、17勝(16KO)無敗となった。ベラルンガのマネージャーは来年(22年)にも実現させたいとしている。このメキシコvsプエルトリコの対戦の実現にも期待される。

▶︎次のページは(動画)王者の恐るべきアッパーと4度のTKO勝利、そして試合後コメント

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