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【五輪空手】植草歩が予選敗退、試合ごとに調子上げるもメダル獲得ならず

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2021/08/07(土)UP

植草歩、準決勝の進出には至らなかった

 8月7日(土)東京五輪の組手(日本武道館)では女子61kg超級で植草歩(29=JAL)が予選となる総当たり戦(A,B組各5名)に挑んだが、初戦と2戦で連敗も3戦目、4試合目で調子を上げ勝利したが、A組上位2名のみ勝ち抜ける勝ち点に至らず、準決勝進出に至らなかった。

 A組の植草の初戦では19年のヨーロピアンゲームス68kg級金メダルのシルビア・セメラロ(25=イタリア)に、突きで有効を取るも、続けて後ろ回し蹴りを出すと受けで倒される。そして上から下段突きを決められ一本(3ポイント)を奪われ、1-3と逆転される。再開後、さらに突きで1ポイント有効を追加され1-4と逆転負け。

 2戦目は18年の世界選手権68kg級優勝のイリーナ・ザレツカ(25=アゼルバイジャン)に突きの有効や中段蹴りの技あり(2ポイント)を重ねられ1-4で敗北。
もう1戦負けると予選敗退の3戦目はホジャオウルアキョル(トルコ)に突きで有効1ポイントを重ね3-0とするも相手選手も突きで追い上げ5-4でようやく初勝利で1勝2敗。

 そして4戦目、今年の3月の国際大会プレミアリーグインタンブールで優勝しているソフィア・ベルルツェワ(カザフスタン)。ベルルツェワは勝ち点で既に準決勝進出を決めているが、植草はベルルツェワを序盤から突きで攻め、先制の突きでポイントを重ね、倒れた相手への下段突きで一本(3ポイント)も重ね1-5で圧勝したが、植草は勝ち点に届かなかった。

 試合後の植草は「ここまで来るにあたって応援してくれた方々のために勝利することができなかった。一緒に練習してくれた方々のためにも、勝ちたかった」と、涙した。

 植草は16年の世界選手権+68kg級で優勝を果たし、18年の世界選手権では準優勝、18年の全日本では女子個人組手で史上初4連覇を達成した。翌年19年の国際大会プレミアリーグ東京で優勝。しかしここ4戦のプレミアリーグでは善戦し勝ち上がるもメダル獲得はなかった。
 この組手での難しさは設定されている階級が男女各5階級のところ、五輪では各3階級に絞られているところ。例えば植草の場合は68kg超級の選手だがこの五輪での最高ウェイトは61kg超級。階級下の68kg級などで戦っている初対戦で身長が高く、スピードの早い海外選手がおり、初戦から苦戦を強いられた。

▶︎次のページは【動画】植草歩の技が決まる瞬間

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