サトシ、クレベルに続き、RIZIN参戦を夢見る篠原アンジェロが優勝、決勝はフランス選手に腕十字で一本
今年、RIZINを沸かせたクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)やホベルト・サトシ・ソウザ(同)の劇的勝利は、日本に住むブラジリアン・ファイターたちを大いに奮い立たせ、ジャパニーズ・ドリームを夢見させている。彼らの多くは日本に永住することを決めており、日本の格闘技文化を元来の日本人ファイターたちと切磋琢磨で盛り上げようという意識も感じられる。
8月29日、大阪・豊中市のイナロクボックスでは『HERO’S ACF61st』として、“日本人対ブラジル人”を軸としたMMA、グラップリング、ボクシング、プロレスの計18試合が行われた。
今大会のグラップリングの部『HERO’S ACFグラップリング・トーナメント2021』-80kgで優勝した篠原アンジェロ(カルロス・トヨタ道場)は、20年前にブラジルのマトグロッソ州から両親の都合で日本に移住してきた。昨年3月にGRACHANのキックルールに参戦し1R、パンチでKO勝利、10月のDEEP浜松大会では相手の負傷により1Rで勝利している。
【動画】篠原アンジェロがパンチの打ち合いでKO勝ちする映像(20年3月)
今大会の決勝ではフランス人のガエル・デュアー(谷柔術)に第1ラウンド3分36秒腕十字で一本勝ちを収めた。
篠原は「MMAをメインにやっていて、急きょ決まったグラップリングの試合だったけど、優勝できたことだけではなく、昔のライバルと試合を通じて再会できたこともうれしかった」と話した。所属先の代表であるカルロス・トヨタ氏の話では、コロナ禍で柔術の大会が何度も中止になっているという。篠原は前述のコイケやソウザとも親交があるとのことで、「RIZINには先生(トヨタ氏)も出場したことがあるので、いつか自分も出場の機会をつかみたい」と話した。
大会では日本人ファイターたちも奮闘した。MMAルールの63kg契約ウェイト戦では、田中義基(皇子山MMA)がウィリアン・タクミ(谷柔術)に下馬評を覆すチョークスリーパーでの第1ラウンド1本勝ち。
最後はダブルメインイベントとして、MMAルールとボクシング・ルールの1試合ずつが開催された。
MMAルールでは中嶋紳乃介(皇子山MMA)がカマロ・シルバ(トヨタ道場)に第1ラウンド4分15秒TKO勝ちでWOFC世界バンタム級王座を獲得。
ボクシング・ルールでは琥珀(BONE CRASH)がハドソン・ノロンニャ(フリー)に延長戦の末、3-0の判定勝ちを収め、JFCSアジア・日本ウェルター級王座を獲得した。チャンピオン・ベルトを巻いた琥珀は「ブラジル人たちは体勢がしっかりしていない状況でも、重いパンチを打って来るので、今日の相手も攻め崩すのが難しかった。日本対外国人は燃える。コロナ禍で海外から招聘することが難しいなら、国内在住の外国人と格闘技で交流するのが、日本の未来にとってすばらしいことだと思う」とコメントした。
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