2021/09/24（金）UP
（最終更新：2021/09/25 18:02）

里見（左）が決勝に進出した

▼第3試合　第6代Krushライト級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R
◯里見柚己（team NOVA）
判定2-0　※30-29、29-29、30-28
●弘輝（team ALL-WIN）

　里見はサウスポーから繰り出される左ストレートが武器のファイター。Krushの10周年記念大会ではメインイベンターを務めたこともあり、Krush王座戴冠に対する思いも強い。自身で新チームteam NOVAを立ち上げ、1回戦では川﨑真一朗と対戦。得意の強烈な左ストレートでKO勝利している。

　対する弘輝は喧嘩上等のスタイルでKrush初参戦ではSEIYAを圧巻KO。その勢いのままK-1にも殴り込んだが、朝久泰央と龍華に敗北。復活をかけてトーナメントに参戦すると1回戦では東本央貴を対戦。普段はバチバチの打ち合いを仕掛ける場面も多いが、テクニックで勝つ新スタイルを見せて、準決勝に進出した。

この左で弘輝をぐらつかせた里見

　1R、両者ともサウスポーで鋭いローの蹴り合い。里見が左フックを2度ヒットさせて、最初に弘輝をぐらつかせる。弘輝は左ストレートをお返し。終盤、弘輝が飛びヒザ蹴りを見舞う。

　2R、距離を詰めるのは弘輝、里見はワンツーを見舞う。弘輝は近距離に頭を振りながら入ると、左右のボディ打ちから左フックをヒット。弘輝のカーフキックに、里見もローを蹴り返す。

　3R、弘輝がじりじり圧力をかけて、左右のボディフックを強打。左ジャブを多用する里見は、左フックを見舞う。終盤、弘輝が中に入って左フックを放つと、里見が左ストレート、左ハイキックを連続ヒット。よろけた弘輝に里見が左のヒザ蹴り。ふらふらになりながらも弘輝も左フックを出し、終了のゴングが鳴った。ジャッジは2名が里見を支持、里見が決勝に進出した。

南雲に強烈な右ストレートをヒットさせる瓦田（右）

▼第2試合　第6代Krushライト級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R
●南雲大輝（八光流柔術総本部）
KO　3R 1分33秒　※左ボディフック
◯瓦田脩二（K-1ジム総本部チームペガサス）

激しく打ち合う両者

　南雲は“地上で最も過激な立ち技格闘技”ことミャンマーラウェイで日本人として現地チャンピオンとなった。その後、K-1に参戦すると21年3月には当時の王者・ゴンナパーと激突。KO負けしたが、ゴンナパーを強烈なフックでグラつかせた。その後、今トーナメントでは堀井翼と対戦する予定であったが、堀井の計量後のドクターストップで準決勝に進出した。

　対する瓦田は長い手足から繰り出すワンツー、蹴り技を武器にKrushで戦績を積んでいるファイター。K-1ジム総本部チームペガサスのリーダー格で、現在は6連勝中と波に乗る。前戦では計量オーバーの昇也に判定で勝利している。師匠の梶原龍児も保持していたベルトだけに獲得に燃えている。

　1R、南雲がサウスポーで、変則的な動きから右ロー、右フックを攻めていく。瓦田は距離を取りながら、左右のローキック。すると瓦田が右ストレートを打ち抜き、左右のフックで追撃。南雲はダメージを感じさせるが、耐える。

　2R、瓦田が右ストレートをクリーンヒット、左右のハイキック、左右のローキックと面白いように攻撃を当てていく。南雲はガードを固めて、右フックを強打。ガードして見切った瓦田は右フックを効かせて、左右のフックをまとめる。ここまで完全に瓦田ペースだ。

　3R、瓦田が左右のロー、ミドルを散らす。南雲は諦めず前に出て、胴回し回転蹴り。すると、ここで瓦田の右フックが顔面にヒット、左右のボディフックをめり込ませる。さらに、右ヒザ蹴りをボディに突き刺した瓦田が右ボディフックを強打。よろけた南雲に対して、瓦田が渾身の左ボディフック。これに遂に南雲がダウン。何とか立ち上がった南雲だが、ダメージは大きく試合続行不可能に。瓦田がKO勝利で決勝に進出した。

鈴木（左）が接戦を制した

▼第1試合　第6代Krushライト級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
●SEIYA（MAD MAX GYM）
延長判定0-3　※三者とも9-10
◯鈴木孝司（K-1ジム五反田チームキングス）
本戦判定は28-29、29-28、29-29

　SEIYAは16年8月からはK-1 JAPAN GROUPで5連勝を飾り、鋭い蹴り技とパンチのカウンターを武器にキャリアを積んできた。対する鈴木は、コツコツ蹴るローキックや粘り強さを武器に、21年3月のK-1のプレミリナリーファイトでは羽鳥仁と対戦、KO勝利を飾っている。

　1R、SEIYAが左ミドル、左ジャブで牽制。鈴木は前進しながら右のオーバーハンドをヒット。SEIYAは右ローを散らして、左右のフックへ繋げる。

　2R、近距離になった両者。SEIYAが左のボディフックを強打。鈴木も左フックを見舞う。中盤以降は右ローの応酬。

　3R、SEIYAがサウスポーに構えて、右フックをヒット、鈴木は近距離で右ローを返す。中盤以降、組みの多い両者にイエローカードが出される。終盤、鈴木が細かいパンチでラッシュを仕掛ける。3Rでは決着がつかず延長戦へ。

　延長R、両者ともホールディングを繰り返してしまい警告が与えられる。鈴木が前に出て右ロー、近距離でのヒザ蹴りで削っていく。右ストレートをヒットさせ、SEIYAを崩した鈴木だが、これはダウンならず。SEIYAも左ミドルを返すが、鈴木のアグレッシブさと細かいパンチの印象が良い。ジャッジは3者とも鈴木を支持。鈴木がリザーバーとなった。

▼第7試合　Krushバンタム級/3分3R・延長1R
◯西林翔平（K-1ジム福岡チームbeginning）
判定3-0　※30-28、29-28×2
●倉田永輝（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）
※野田蒼（月心会チーム侍）が欠場となり、代わって西林が出場

▼第6試合　Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●立基（K-1ジム目黒TEAM TIGER）
判定0-3　※29-30、29-29、28-30
◯宮崎勇樹（相模原Sジム）

▼第5試合　Krush女子フライ級/3分3R・延長1R
●芳美（OGUNI-GYM）
判定0-3　※三者とも27-30
◯池内紀子（POWER OF DREAM）

▼第4試合　Krushスーパー・フェザー級/3分3R・延長1R
●赤田功輝（K-1ジム川口TEAM SIRIUS）
判定0-3　※26-29×2、25-29
◯児玉兼慎（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）