【ボクシング】田中恒成が接戦制す！タフな元世界１位・⽯⽥匠に高速ボディ攻め「世界行くしかない」＝試合結果

2021/12/11（土）UP
（最終更新：2021/12/11 18:04）

　12月11日（土）、名古屋国際会議場で行われた［52.5kg 契約10回戦］で元WBO世界3階級制覇王者の⽥中恒成（26＝畑中）が元日本スーパーフライ王者・⽯⽥匠（31＝井岡）との打ち合いに競り勝ち、判定2-1（96-94、94-96、96-95）で田中が勝利した。

　石田はかつてWBA世界同級1位にまでランクされた実力者でプロ・アマ通じてダウンの無い防御力に長けたタフな選手で、田中の苦戦も予想されていた。

　今回の52.5kgは田中が4階級制覇を狙い階級アップし昨年大みそかに井岡と戦った、ほぼスーパーフライ級(52.16kg)の階級だ。
　勝った田中は「石田選手はめちゃ強い。試合中こんなに楽しんで試合できたのも石田選手のおかげ。石田選手に勝ったんで僕が世界に行くしか無い」と再び世界タイトル奪取宣言をした。夢の4階級制覇へ期待される。

　試合は互いにKO宣言する2人。1Rから身長では9cm高い⽯⽥のリーチあり左ジャブがヒットする。田中は手数は少なく様子を見るが、2Rから田中は距離を詰め、石田のボディを捉える。

　3Rには石田のジャブに田中はカウンターの右ストレート、そして左ボディをヒットさせ田中がペースを掴み始める。石田の鼻からは出血。接近しては高速パンチを上下に打ち分けていく田中。
　4Rには田中の攻めに石田は手数が少なくなる。

　以降、田中は接近してボディを中心に有効に当てる。一方、石田はジャブ、アッパーをヒットさせ田中の顔を上げるが、ややボディが効いたのか石田の手数が少なくなりロープを背負う場面も。

　しかし9Rから、石田のジャブから右ストレート、右フックがヒットし田中を襲う。終盤、田中は距離を詰め連打すると石田も連打で返し打ち合いに。田中も鼻から出血する。

　そして最終10Rもパンチの交換に。ラスト10秒で田中が連打で石田をロープに詰め終了のゴング。高速パンチを走らせた田中が際どい2-1の判定で勝利した。

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