【ムエタイSF】福田海斗またも快挙、クマンドーイからダウン奪う判定勝利でIMSA世界王者に
MuayThai Super Fight
『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』(2P目)
2022年4月24日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール
▼第10試合セミファイナル 日タイ国際戦 58㎏契約 3分5R
◯ジャオスアヤイ・ソーデッチャパン(タイ/K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント準優勝、タイ国7チャンネル(BBTV)スタジアム・フェザー級6位)
KO 4R ※右ハイキック
●TAKERU(GETOVER/DBS&RKAフェザー級王者、WBCムエタイ日本7位)
セミファイナル、ジャオスアヤイvsTAKERU戦はジャオスアヤイがムエタイテクニックを駆使し粘るTAKERUを圧倒。ハイキックでTAKERUを4R KOに下し、トップ選手の実力を見せつけた。
ジャオスアヤイは今回で3度目の来日。2019年11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでK-1初登場。一回戦では必殺の飛びヒザ蹴りで安保璃紅をKOし、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2回目の来日となった2020年3月『K’FESTA.3』では、小澤海斗からもTKO勝利を収める。その後はタイでも活躍を続け、現在は7チャンネルスタジアム(BBTV)のフェザー級6位にランクインしており、常にメインで登場するトップ選手だ。
ジャオスアヤイの代名詞となっている飛びヒザ蹴り(カウロイ)はタイでも有名で、2021年には芸術的な技を使う選手が選出される、同スタジアムの『シンラパメーマイムエタイ賞』を受賞。その後も飛びヒザでのKO勝利を連発し、実力と華やかさを併せ持つ。
対するTAKERUは地元名古屋市出身の22歳。2021年1月の『REBELS ~New Year Festival~』で、小笠原裕典と対戦しダウンを奪う快勝で一躍その名を知らしめ、3月『KNOCK OUT ~The REBORN~』では龍聖と対戦。肩を脱臼しながらもフルに戦い抜き、龍聖の連続KO記録をストップさせた根性とテクニックを併せ持つ。
復帰戦となった今年3月20日の『KICK Insist 12』では皆川裕哉から勝利を挙げトップ戦線に返り咲いた新進気鋭の若獅子だ。
試合前のタイ現地での賭け率は5-4でジャオスアヤイがリード。しかし、5-4という賭け率はイーブンに近いものであるため、やはり日本での試合ということとジャオスアヤイの減量が厳しいということもあってTAKERU側にも賭けが流れていたということであろう。
序盤、ジャオスアヤイは余裕たっぷりに右前蹴りでサウスポーのTAKERUを吹っ飛ばし、かかと落としを見せる。TAKERUは付き合わず落ち着いて左ボディフック。そしてタイミングよく左ローも当てていく。
ジャオスアヤイは右・左と構えを変えながらかく乱するもTAKERUは構えを崩さず伸びるジャブを当てていく。その距離を嫌って前蹴りとともにプレッシャーをかけていくとTAKERUは巧みに距離を外し、ジャオスアヤイに良い距離を取らせない。こうした展開に「来い!」と手招きするジャオスアヤイだが、TAKERUは冷静に距離を保つ。そして前に出てくるジャオスアヤイに対し鋭いジャブや左のロングフックをヒットさせ、試合巧者ぶりを見せつける。
中盤からジャオスアヤイもパンチをまとめ出し、コーナーに詰まったTAKERU。そして首相撲の展開ではがっちりとロックしヒザを突き立て、距離が開けば得意の飛びヒザ蹴りも繰り出しジャオスアヤイが優位に立つ。
徐々に消耗が目立つTAKERUだが、入り際にバックブローも繰り出し意地を見せるものの、左ヒジを被弾しドクターチェック。
4R、後がなくなったTAKERUはフェイントをかけ右アッパーから左ストレートのコンビネーション、そしてもう一度右アッパーから左ストレートを打つがジャオスアヤイにステップバックでかわされ、体が流れたところに右ハイキック!!ばったり倒れたTAKERUを見てレフェリーが即座に試合を止め、ジャオスアヤイのTKO勝ちとなった。
試合後のインタビューでジャオスアヤイは「今日の試合は減量がキツく、KOできると思っていなかったから嬉しい。タケルはまだまだ”ムエ・ルアム”(ムエタイ用語で立ち方が緩くスキが多い選手)だが、足が速く気持ちも強い。タイにも来て欲しいね」と感想を述べた。
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