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【Krush】”超高校級ファイター”大久保琉唯、プロ4戦目で初代フライ級王座戴冠=全試合結果

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2022/09/24(土)UP

18歳の大久保琉唯がプロ4戦目で初代Krushフライ級王座を戴冠した

Krush実行委員会
『Krush.141』
2022年9月24日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合) 初代Krushフライ級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R
○大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
延長判定2-1  ※10-9×2、9-10
●大夢(だいな/WIZARDキックボクシングジム)
※本戦判定は30-29、30-30×2

大久保(右)が蹴りを走らせる

 大久保は2021年K-1甲子園‐55kg王者に輝き、今年6月の『THE MATCH 』で那須川龍心に勝利。フライ級ながら175cmの長身を活かした打撃が武器の18歳”超高校級K-1ファイター”。
 ABEMAの恋愛番組「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」にも出演し、注目を集めている。本日の準決勝では西林翔平の再戦で判定勝ちを収めている。戦績は3戦全勝だ。

 対する大夢はK-1で活躍する斗麗と同門で、WIZARDキックボクシングジム所属のファイター。今年4月にはKrushでベテランの萩原秀斗をKO、本日の準決勝では天馬を強烈な三日月蹴りで初回KOしている。戦績は8戦 7勝(3KO) 1敗と好戦績。

飛びヒザ蹴りを見舞う大久保(右)

 1R、大夢がガードを固めてジリジリ前に出ていく。大久保はワンツーから左ミドルを蹴り込む。左ジャブの差し合いから、大久保は左ボディを叩く。お互い右カーフキックの蹴り合い。大久保のヒザ蹴りに対して、大夢が右ストレートを伸ばす。

 2R、大夢が前に出てワンツー、大久保がヒザ蹴りのカウンター。大夢がワンツー、左フックを放つと、大久保は前手を動かしながら左ミドルを蹴る。大久保は左ジャブを多用。大夢が打ち合いにいったところで、大久保が右ストレートをヒットさせて飛びヒザ蹴り。

ハイキックを見舞う大久保(右)

 3R、鼻から出血する大久保だが、冷静に左ジャブ。距離が近くなり、大久保は左ミドル、ヒザ蹴り。左ジャブの差し合いから、近距離でパンチを交錯させる両者。大夢が右ストレートをヒット、大久保は左ミドル、ローの手数を落とさない。大夢は左フック、右ストレート、大久保はバックスピンキック、右ストレートと一進一退の攻防が続く。

 ジャッジは1者が大久保を支持したが、2者がドローをつけ延長戦へ突入する。

勝利した大久保(左)は喜びを爆発させた

 延長R、大久保が左ジャブ、大夢はフックをコンパクトに打つ。大久保は右ロー、大夢は左フックを当てる。大久保はヒザ蹴り、右アッパー、右ストレート。大夢はフックの手数で攻める。残り1分、大久保が左ミドルを蹴る。足を止めての打ち合いの両者。近距離で下がらずにパンチで打ち合い、終了のゴングが鳴った。

 ジャッジはスプリット判定となったが、大久保が2者の支持を集めて判定勝利。18歳の大久保が現役高校生で、初代Krushフライ級のベルトを腰に巻いた。

ベルトを巻いた大久保(中央)

 マイクを持った大久保は「この試合にいろんな思いで臨んできました。いろんなところから注目されていて、勝たないといけなくて、トーナメントで優勝できたことは本当に嬉しかったです。いろんな人に支えられて最後まで立てました。ありがとうございました」と感謝を語った。まだまだ進化が期待される大久保の今後が楽しみだ。


弘輝(右)が伊藤(左)を振り切って判定勝利した

▼セミファイナル(第9試合) Krushライト級/3分3R・延長1R
●伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)
判定0-3 ※29-30×2、28-30
○弘輝(WORLD TREE GYM)

弘輝が三日月蹴りを蹴る

 伊藤は長い手足から繰り出されるワンツーやヒザ蹴りを武器に、Krushを中心にキャリアを積んできた。20年12月から3連敗を喫したが、今年6月の再起戦では南雲大輝をKOして復活をアピールしている。

 対する弘輝は関西に自身のジムであるWORLD TREE GYMをオープン。20年9月には朝久泰央、21年12月には現在のKrush王者・大沢文也と対戦した経歴も持つ。今年6月にはKrushで明戸仁志にKO勝利している。

弘輝が豪快なパンチで攻める

 1R、弘輝がサウスポーで左ロー、ミドルを蹴る。伊藤は右ローを蹴り返す。弘輝が左フックで飛び込む。伊藤はボディ打ちで迎撃、弘輝は左のカーフキック。弘輝は前手のジャブで距離を測る。

 2R、弘輝のローで伊藤の足が流れる。伊藤は右のハイキック。伊藤はボディフック、ヒザ蹴りをボディへ。伊藤はミドルの連打。弘輝は左の三日月蹴り、ワンツーを放つ。相打ち気味となったが、弘輝が左フックをヒット。終盤は両者のストレート、フックが交錯する。

弘輝(右)が勝ち名乗りを受ける

 3R、ミドルを蹴る伊藤は右ストレートを伸ばす。弘輝も下がらずに左フックをコンパクトに返す。パンチの手数を出す伊藤。弘輝もよく見て左の強打を見舞う。アッパー、ボディフックを放つ伊藤に、弘輝は左ストレートを見舞って行った。際どい判定となったが、ジャッジは3者とも弘輝を支持。弘輝が判定勝ちを収めた。

▶︎次ページは、覇家斗vs.國枝悠太、友尊vs.髙橋直輝

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