マーク・ハントが豪快KO勝利、そして突然の引退宣言「もう無理、これが最後の試合だ」
11月5日(現地時間)にオーストラリア・シドニーのアウェア・スーパーシアターで行われたボクシングのヘビー級8回戦にて、“サモアの怪人”の異名を持つ元K-1王者のマーク・ハント(48=ニュージーランド)がソニー・ビル・ウィリアムス(37=ニュージーランド)にマウスピースも飛び出す豪腕の連打でKO勝利。歓声が渦巻く中、試合後にまさかの引退宣言が飛び出した。
ハントは01年12月に「K-1 WORLD GP」で優勝すると、04年6月に「PRIDE」でMMAデビュー。10年からは「UFC」に戦場を移し、世界のヘビー級強豪らと名勝負を演じた。プロボクシングはこれまで2敗1分の戦績。今回は約2年ぶりのリング復帰となった。
相手のウィリアムスは元ラグビー選手で、09年からラグビーとプロボクシングを並行し9戦無敗の実力を誇る。ラグビーは昨年に引退し、現在はボクシングに専念していた。
試合は3Rまでは完全にウィリアムスのペース。身長191cmの長身ウィリアムスが、10cm以上のリーチ差を巧みに利用し、破壊力あるパンチを振り回すハントをいなす。
しかし、4Rでハントが距離を潰し反撃。ハントの強烈な右フックがウィリアムスの顔面にクリーンヒット!マウスピースが口から飛び出し、そこからのハントの連打でウィリアムスが1度目のダウン。
一気に形成逆転のハント。ダメージが深いウィリアムスに再び右のフックを当てると、怒涛のラッシュ。棒立ちで何もできないウィリアムスを見て、レフェリーが試合を止めた。
4R2分10秒でハントが劇的なKO勝利。戦前の下馬評で圧倒的に不利だったハントの逆転勝利に会場は大歓声となった。
ハントは試合後、英国メディア「THE MIRROR」の取材で「今、私は嬉しくて笑顔だ。しかし、それは勝利したからではなく、これが自分の最後の試合になるからだ」と現役引退を宣言。続けて、「勝った瞬間は“まだ続けたい!”と思ったけど、すぐに“いや無理だ”と思ったよ」と冗談まじりに語った。
劇的なKO勝利で有終の美を飾ったハント。これが本当に“サモアの怪人”のラストマッチとなるのか。今後の動向に注目したい。
2022年11月5日(日本時間5日)オーストラリア シドニー アウェア・スーパーシアター
▼ボクシング・ヘビー級8回戦
●ソニー・ビル・ウィリアムス(ニュージーランド)
TKO 4R2分10秒 ※パンチ連打
◯マーク・ハント(ニュージーランド)
▶︎次ページは【動画】ハントの豪腕が炸裂!劇的な逆転KO勝利
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