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【NJKF】わずか112秒の秒殺KO劇、畠山隼人がWBCムエタイ統一王者に!☆SAHO☆はムエタイ強豪を破りS1世界タイトル獲得

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2022/11/13(日)UP

岩浪(左)は日下(右)を蹴りとパンチのコンビネーションで追い込んだ

▼トリプルセミファイナルⅢ WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
〇岩浪悠弥 (橋本道場/JKIスーパーバンタム級王者、WBCムエタイ日本同級3位) 
判定 ※判定1-1だったため、規定によりチェアマン判定
●日下滉大 (OGUNI-GYM/NJKFスーパーバンタム級王者、WBCムエタイ日本同級4位) 

日下(右)は蹴りを中心に岩浪と互角の勝負を繰り広げた

 岩浪は“INNOVATION絶対王者”の6冠王。これまで今回防衛を目指すINNOVATIONスーパーバンタム級王座、WBCムエタイ日本フライ級王座、ルンピニースタジアムジャパン認定バンタム級王座など数々のタイトルを獲得してきた橋本道場主力の一角だ。日本軽量級最高峰の一戦となった20年10月29日の石井一成戦にはTKOで敗れた。

 日下は長身から繰り出される打撃が武器のサウスポー。スーパーバンタム級に上げて結果を残し、昨年6月に久保田雄太を判定で破り、NJKFスーパーバンタム級王座を獲得した。

 1R、互いに様子をうかがいながらのスローな攻防からスタート。サウスポー構えの日下は左ミドルキックをヒットさせる。岩浪も右ミドルキックを返すが、やや日下の方がタイミングが合っている印象。

岩浪のパンチと日下の蹴りがバチバチの勝負となる

 2R、岩浪は、ここからスピードアップ。右ボディストレートを何度も決めていく。日下は左ミドルキックで腕を狙うが、岩浪はガードしつつボディストレート、さらに前足のインローで崩しにいった。

 3R、日下は接近してのパンチを打ちながら、左ミドルキックと積極的に攻撃。岩浪は打ち合いに持ち込み、インローから崩しにいった。さらに岩浪は右の二段蹴りを顔面へ。これはヒットしなかったが、会場をわかせた。

 4R、日下は前蹴り、ミドルキックでペースを掴みかける。岩浪はミドルキックの受け返しで、ローキックをヒットさせていく。このパターンが続き、岩浪が勢いを取り戻す。だが日下もミドルキックを決めて意地を見せた。

岩浪がWBCムエタイ統一スーパーバンタム級王者となる

 5R、岩浪は日下のミドルキックの受け返しで、ローキックを決めていく。この受け返しが効果を出していったのか、やや日下は劣勢になる場面も。だが打ち合いになると日下のパンチが入り、岩浪が鼻から出血。最後まで接戦が続き、勝負は判定へ。判定は1-1でイーブンに。WBCムエタイの裁定でチェアマンの判定となり、岩浪の勝利が決まった。

 新王者となった岩浪は、「日下選手がこの試合にかけてもらっていたので、熱い試合ができました。強い姿を見せたかったので悔しいですが、もっとがんばります」と挨拶し
た。


羅向(右)が岩橋(左)をパンチで攻略した

▼トリプルセミファイナルⅡ NJKFライト級タイトルマッチ / WBCムエタイ日本統一ライト級挑戦者決定戦 3分5R
●岩橋伸太郎 (エスジム/NJKFライト級王者) 
TKO 5R 0分17秒 ※右フック→レフェリーストップ
〇羅向 (ZERO/NJKFライト級1位、WMC日本ライト級王者)
※羅向がNJKFライト級新王者となり、WBCムエタイ日本統一ライト級王座挑戦権を手に入れた。

 アマチュア時代含めて、倒されてのダウンを喫したことがないという岩橋は今年5月のNJKFライト級王座決定戦でTAKUYAを破り、同王座獲得した。対する羅向は強打を持つWMC日本ライト級王者で、昨年9月には衝撃の40秒KO勝利で同王座を獲得した。今年2月にもNJKFで56秒でKO勝利し、まさに絶好調だ。

岩橋は蹴りで対抗した

 1R、サウスポー構えの羅向は強烈なローキックを内と外に蹴り分ける。岩橋は右ミドルキックを蹴るも、羅向の左右のフックで反応できていない印象。岩橋はミドルキックで攻撃するも、羅向は左右のフックでKOを狙った。

 2R、羅向はインロー、三日月蹴りで崩しにかかる。岩橋はミドルキックを蹴るが、見切られてしまう。羅向はプレッシャーをかけながら、左右のパンチで追い込む。羅向が、コーナー際で何度も追い込む姿が目立った。

 3R、岩橋は前蹴り、ミドルキックで攻撃するもかわされてしまう。勢いの止まらない羅向は、飛びヒザ蹴りを顔面へ。さらに羅向は、ヒザ蹴りをボディへ入れるなど、攻撃を散らす。岩橋は守るのが精一杯か。

パンチで倒した羅向

 4R、羅向はプレッシャーをかけながらパンチをラッシュ。ガードを固める岩橋。羅向はパンチで追い込むも、決定打が生まれない。ところが後半に入り、ワンツースリーが決まり、岩橋がダウン。立ち上がったところでラウンド終了。

 5R、羅向は速攻を仕掛け、右フックで岩橋がダウン。レフェリーが試合をストップした。

 勝利を収めた羅向は「ちょっと、この試合前は勝てるといわれて、内容が問わられるのでちょっと硬くなってしまいました」と苦笑した。

▶︎次ページは、NA☆NA vs.ARINA 、その他の試合結果

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