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【KNOCK OUT】小笠原瑛作、ラジャランカーに大逆転流血TKO負け!心直ら4人の新王者が誕生

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2022/12/11(日)UP

42歳のクンタップ(左)がベルト獲得、左ミドルは強烈だった

▼第5試合 第2代KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級王座決定戦/3分5R・延長1R
●津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
判定0-3 ※3者とも48-49
◯クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)

津崎のシャープなパンチ

 津崎はラジャダムナンスタジアム・ミドル級王者の石毛慎也を師に持つ実力者。昨年5月に出場したINNOVATION大会におけるWBCムエタイランキング査定マッチでは、馬木愛里の肩脱臼によりTKO勝利。WBCムエタイ日本ランク3位に。今年4月は田村聖を判定で下したが、7月にはVic.YOSHIに判定負けを喫している。

 対するクンタップはルンピニースタジアムで2位、ラジャダムナンスタジアムで3位まで上り詰めた実力者。来日後は、WMC世界ウェルター級王座をはじめ数々の王座を戴冠。2004年にはアンディ・サワーとも拳を交えた。今年10月、42歳にしてKNOCK OUTに参戦すると中島弘貴に判定勝ち。戦績は72勝(21KO)18敗9分で、節目の100戦目でKO王座戴冠を目指す。

ヒザを突き上げるクンタップ(右)

 1R、クンタップはスイッチで構えて、左右のロー、ミドルを蹴る。津崎はワンツー、フックを放ち、ローキックを蹴り込む。まだ均衡状態だ。

 2R、クンタップが首相撲から津崎をこかせる。ミドルを脇腹へヒットさせるクンタップに、津崎はボディ打ちで対抗する。

 3R、前に出るのは津崎だが、コーナーで首相撲からクンタップにこかされる。蹴りの手数を増やすクンタップがミドルキックで快音を響かせる。津崎はパンチを出すが、有効打はないか。

タイミングよくミドルがヒット

 4R、津崎は左右のフック、組み際ではヒジ打ちを見舞う。クンタップはスイッチしながら徹底してミドルキック、組むと即座にヒザ蹴りを突き上げる。クンタップが徹底したムエタイの攻撃を出し続ける。

 5R、津崎が右のヒジ打ちをヒット。クンタップはサウスポーからのミドルキックを多用。終盤になるにつれて、津崎のパンチが当たり出すが、クンタップは辛抱強くミドルを返す。首相撲でも津崎をこかせたクンタップ。

クンタップがベルトを巻いて、マイクアピール

 ジャッジは3者とも、中盤にペースを手繰り寄せたクンタップを支持。クンタップがKNOCK OUT REDの赤いベルトを腰に巻いた。

 マイクを持ったクンタップは「かっこいいベルトが取れて本当に嬉しいです。久しぶり。がんばりました。ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします」と満面の笑みでファンに挨拶した。


前戦で初黒星を喫した鈴木宙樹が堂々のKO勝ち、復活をアピールした

▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK -63.0kg契約/3分3R・延長1R
◯鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/元REBELS-BLACK -60kg級王者)
KO 2R 2分23秒 ※右フック
●モンダム・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス)

打ち合う両者

 鈴木は空手や総合格闘技の経験を経て、17年8月のKrushでキックボクシングデビュー。その後はREBELSきっての倒し屋として名を上げ、19年6月にWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・葵拳士郎とREBELS60kg王座を争い戴冠、20年2月までプロ13勝無敗をマーク。現KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者・鈴木千裕は実弟だ。

 21年12月のプロボクシングに転向し、デビュー戦で1R KO勝利した。しかしキックへの思い断ちがたく、今年10月のKNOCK OUTで約2年半ぶりに復帰するも西岡蓮太に判定負けを喫した。今回は復帰第2戦として、ムエタイファイターのモンダムと対戦する。

鈴木な強烈ボディ打ちがクリーンヒット

 対するモンダムはムエタイの名伯楽ウィラサクレック・ウォンパサー氏がKNOCK OUTに送り込むファイター。今年5月、来日第一戦となった『HEAT』名古屋大会では安川侑己を相手に優勢に試合を進めながら、最終3R終了間際に逆転KO負けを喫するも、7月の『KODO』大分大会では提島知久から2R KO勝利を飾っている。

 1R、モンダムが左右のミドル、フックで先制。鈴木は右カーフキック、左の三日月蹴りを散らしつつ、圧をかけてボディ打ちをヒット。終盤、鈴木が強烈な右ストレートを打ち下ろして最初のダウンを奪う。

ヒザ蹴りを突き上げる鈴木

 2R、ダメージの残るモンダムに、鈴木が右の打ち下ろしで、2度目のダウンを奪う。続けて、鈴木が強烈な左ボディを効かせて右ストレート、左フックをフォローして3度目のダウン奪取。

 残りタイムは1分を切ったが、ミドルを蹴るモンダムに鈴木が左フックのカウンター。よろけたモンダムに、最後は圧巻の右フックを豪快にクリーンヒット。モンダムが合計4度目のダウンを喫してしまい、鈴木がKO勝ちを収めた。

▶︎次ページは、大谷翔司vs.庄司啓馬、大野貴志vs.古村光、小倉尚也vs.加藤和也

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