2023/05/21（日）UP
（最終更新：2023/05/22 08:20）

中谷潤人が豪快KOでWBOスーパー・フライ級新王者となった

　5月21日（日・日本時間）米ネバダ州ラスベガスにて『WBO世界スーパー・フライ級王座決定戦』が行われ、前WBO世界フライ級王者で同級1位の中谷潤人（25＝M・T）が元WBA世界S・フライ級王者で同級2位のアンドリュー・マロニー（32＝オーストラリア）に12ラウンド、左オーバーハンドフックKOで新王座に輝き、2階級制覇を達成した。マロニーは血を流し仰向けに失神、しばらく立ち上がれなかった。

【動画】中谷の一撃”失神KO”の瞬間

　試合は1Rからサウスポーの中谷が左ストレートを入れていくが、マロニーは背の高い中谷に対し、ガッチリガードして距離を詰めカウンターを狙っていく。しかし中谷は2Rアッパーでダウンを奪うと、11Rには左ストレートで後方に吹っ飛ばすダウンを奪う。なんとか立ち上がったが、最終の12ラウンドで低く頭を下げながらの左のオーバーハンドフックで仰向けにバッタリダウン。度重なる中谷のパンチでマロニーは顔から血を流し失神。海外の解説は「なんというKOだ！」と驚きの声を上げた。
　これで中谷は25戦25勝（19KO）無敗とした。

　WBO新王者となった中谷、このベルトは井岡一翔が今年2月に返上したものだ。WBOは王者井岡に1位にランクされている中谷と対戦を義務付けていたが、井岡はどうしても昨年大晦日に引き分けたWBA世界同級王者のジョシュア・フランコと完全決着したいとし、中谷戦を断り、ルールとしてWBO王座を返上した。

　その現在無冠の井岡だが、王者フランコとのダイレクトリマッチが6月24日、大田区体育館にて行われる。これに井岡が勝ち、中谷と2団体をかけた対戦にも期待される。

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