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“天才”松田龍聖、初Vならず!クンスックレックが超絶テクニックで完封、ラジャ王座をリベンジ奪還=RWS

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2024/09/22(日)UP

松田(左)は初Vならず=前日計量のフェイスオフ @rwsmuaythai

 9月21日(土・現地時間)タイ国ラジャダムナンスタジアムで行われた[ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級タイトルマッチ(3分5R)]では、今年7月に劇的なKO戴冠を果たした18歳の王者・松田龍聖(大原道場)が、前王者クンスックレック・ブームデックシアン(19=タイ)とダイレクトリマッチも返り討ちならず。松田は判定0-3(45-50×3)の”完封負け”でリベンジを許し陥落した。

【フォト・動画】2人の”世界最高峰”ハイスピードな蹴りの応酬、ハイライト

 松田は今年4月のRWS JAPANでは初のムエタイルールで格上の石井一成とドローに持ち込むと、7月には41連勝中の王者クンスックレックの防衛戦相手に抜擢。驚きの2R 右ストレート失神KO勝利で大番狂わせを達成、伝統のラジャダムナンタイトルを18歳にして戴冠した天才だ。

 今回はそのクンスックレックとのダイレクトリマッチ、相手のホーム・ラジャダムナンスタジアムで行われた。
 試合は序盤、松田がクンスクレックの右ミドルをキャッチしてはこかす、第一戦と同じ展開に。
 松田はスピードあるパンチでボディも、クンスックレックはミドル、ハイとガードの上から叩き込む。次第にクンスックレックは組んでヒジも。1Rは3者9-10でクンスックレック。

クンスクレックのハイ!このハイでKOを量産してきた(RWSのFacebookより)

 2Rになると、松田は近づいてボディブロー狙いも、クンスックレックが変わらず右ミドルを積極的に入れてゆく。松田はミドルを掴んでボディも、終盤はミドルを掴めず蹴られっぱなしだ。若干腕に効いてきたのか。スコアはまたも3者9-10クンスックレック。

 3Rも同じ展開が続くが、後半、松田のバックブローをかわしたクンスックレックはすかさず飛び込んで左右ヒジの連打!松田が下がり続け、印象が良くない。最後もクンスックレックが組んでヒザを入れまくる。スコアは3者9-10クンスックレック。

 4Rはクンスックレックの首相撲からのヒザ、ヒジ地獄。松田は致命打はもらわずも、対応しきれない。倒したい松田は前に出るも、入る前にクンスックレックがハイ、ミドル。接近では即座に首で、後半、クンスックレックは早くも流しにかかっているか。スコアは3者9-10クンスックレック。

クンスクレックが奪還 @rwsmuaytha

 5R、後が無い松田が前に出てパンチを狙うが、クンスックレックはガードを高く上げ流しにかかる。松田もワンツーをヒットさせる場面を見せるも、クンスックレックは前蹴り・ミドルで離し、松田の起死回生の飛びヒザにも即座に組み付くクンスックレック。松田は最後までバックキック、ハイ、ヒザと狙い続けるが、無情にゴングが鳴った。

 判定は50-45のフルマーク完勝でクンスックレック。クンスックレックがホームでのリマッチという負けられない戦いを制した。松田は謙虚に両手を叩き拍手、松田はこれでプロ初黒星となった。
 両者には「素晴らしいパフォーマンス」として名誉ファイト賞の賞金が贈られた。

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