【新極真会】“高速パンチ女子大生”目代結菜、自己最高の全日本準優勝!”3度の延長”激闘も攻撃封じられた接近戦に課題
10月6日(日)に行われた新極真会主催『第56回全日本空手道選手権大会』(東京体育館)の女子決勝戦は、“高速パンチ女子大生”目代結菜(21=新極真会 東京城南川崎)が、連覇を目指す鈴木未紘(19=新極真会 赤羽・厚木)と3度の延長戦にもつれ込む大接戦に。目代の強烈なパンチと蹴りに、鈴木はカウンター、さらに距離を潰した接近戦で目代の攻撃を封じ凌ぎ切った。
試合後、目代はイーファイトのインタビューに「負けたのはこれで3回目。いつも接近戦に持ち込まれて負けてしまう。あの距離では技がなかなか出しにくいんです。そのため、ショートの突きも練習しましたが、私の本来の間合いは手を伸ばしたストレート(突き)の距離。そこから突きや蹴りに繋ぐとか。もっと接近戦対策をしないといけませんね」と前を向いた。
新極真会を率いる緑代表が目指すのは華麗な技の攻防だ。それは大山倍達総裁が常に口にしていたことでもある。そんな空手を目指す目代、この試合に向け多彩な蹴り技の練習にも時間を割いた。YouTube番組では魔裟斗から高速のミドルキックも直伝された。
今回の試合では、目代がその得意のストレートの連打から、そのミドルキック、さらに横蹴りで相手を蹴り飛ばし差をつけた。
決勝でも目代の攻撃が目を見張ったが、鈴木は目代の攻撃にカウンターの前蹴り、ミドル、距離を潰しては細かいパンチ、ヒザ蹴りで応戦するなど上手さを見せる。本戦は鈴木に2本上がるも延長戦へ突入。
延長1回目、目代のストレートと蹴りに再び鈴木は距離を潰し細かいボディブロー。しかし鈴木が”胸つけての攻撃”で注意を取られる。これは超接近戦になると、技の攻防が出ないため、反則と規定されている。
この接近戦の狙いは目代の距離潰しもあるだろうが、鈴木は今回、接近戦からの飛びヒザ蹴りを身につけてきており、目代からKOを狙っていたのだろう。
延長戦の判定は0-0で2回目の延長へ。
目代の攻撃に鈴木は前蹴りで止めるも再び接近戦へ。細かくボディを連打すると、またも胸をつけた攻撃として注意1が与えられる。後半の目代の攻撃に鈴木はやや動きが止まり、判定は目代に旗が1本、鈴木に旗が2本と割れ、引き分けとなり体重判定に。8kg差になれば軽い方が勝ちとなるが、鈴木が約6kg重いのみ。3回目の最終延長へ。
延長3回目は互いに譲らない接戦となった。ほぼ互角だったが、一瞬目代の手数が少なくなったシーンが響いたか、判定は5-0で鈴木が連覇となった。
試合の1つのラウンド(2分間)で注意が2つ取られれば減点1となり、ほぼ敗戦が確実となるが、鈴木は延長、再延長とも注意1で凌ぎ切った。それだけ目代の突きや蹴りは強烈だった。
この体重無差別の全日本では準優勝と自身最高位となった目代。しかし、もう一歩のところで優勝が見えたが一歩及ばず。目代の道場の入来武久師範は「この悔しさをバネに変え、目代の距離での接近戦対策をしなくてはならない。これまで培ってきた城南支部の技を再確認し、次こそは優勝を実現させたい」と語った。
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