辰吉と激闘したシリモンコン、なんと47歳でライトヘビー級世界王座を獲得!
10月6日(日・現地時間)タイ国ルンピニースタジアムでは、プロボクシングのマイナー世界王座である[WBF世界ライトヘビー級(約79.3kg)王座決定戦]が行われ、1997年に辰吉丈一郎と戦った元2階級制覇シリモンコン・シンワンチャー(47=タイ)が出場。無敗ファイターを相手に見事判定勝利し、王座を獲得した。
シリモンコンはこの20年間、次々と増量をし、階級ごとの国内や地域王座を獲得している。プロボクシング戦績は99勝(62KO)5敗となった。
【フォト・動画】シリモンコン”激太り”した現在の姿!昔のイケメン姿との比較
シリモンコンは96年、19歳でWBC世界バンタム級王者に輝く。翌年11月、辰吉丈一郎を相手に4度目の防衛戦を行い、一進一退のパンチ応酬の中、7R KO負けし初黒星となった。
その後階級を上げ、02年にWBC世界スーパーフェザー級王者を獲得し、2階級制覇を達成した。
03年に陥落すると、更に階級を上げると共に、K-1にも挑戦。しかし09年、覚せい剤所持で懲役20年の刑を受けてしまう。
服役中も特別に許可を得て、ボクシングの試合を続け、地域王座も戴冠。恩赦で13年に出所すると、スーパーウェルター級、ミドル級と階級アップし、地域王座を次々獲得していった。
21年には素手ボクシングに挑戦し、BKFCタイ国ライトヘビー級王者にもなっている。
そんな”鉄人”シリモンコンが47歳で挑戦したのは、マイナー世界王座ではあるが、タイでは名のあるWBFの世界ライトヘビー級王座。相手は13勝無敗(9KO)のマット・フロイド(35=オーストラリア)だ。
試合は身長183㎝で筋肉質の相手フロイドに、168㎝でだいぶ肉のついたシリモンコンと体格差が目立つ。
フロイドが強打を放ってゆく中、シリモンコンは熟練のディフェンス、ステップワークで捌き、時折スピードある連打からの右オーバーハンド、離れ際の左フックで印象付ける。
判定は2-1(117-109、113-114、117-110)でシリモンコンが勝利した。
シリモンコンはこれで、タイで最重量と最高齢の世界王座記録を樹立した。
遊び人として知られていたシリモンコンだが、以前のインタビューで「刑務所で生まれ変わった、今は家族や教え子たちのために戦い、生きている」とコメントしていた。近年はキックボクシング「谷山ジム」などにも、トレーナーとして度々来日している。
ボクシング戦績は100戦を超え、生まれ変わったシリモンコン・47歳の挑戦を見守りたい。
▶次のページは【フォト・動画】シリモンコン”激太り”した現在の姿!昔のイケメン姿との比較
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・【フォト・動画】シリモンコン”激太り”した現在の姿!昔のイケメン姿との比較
・41歳元世界王者パスカル、再起戦で”失神”KO勝利「もう一度だけ世界王座に挑戦する!」
・【ボクシング】試合中に肩が脱臼!セコンドが修復し続行、なんと勝利「なぜ続行できる」疑問の声も
・14歳のデカ女、95㎏のムエタイ戦で勝利、”ほぼ素手”の過激ルールで
・ラウンドガール、スリの被害に!ドラえもんマスコット付き黒バッグ「見つけたら警察に」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!