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2013年8月度MVP 水垣偉弥スペシャルインタビュー

 毎月eFightが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2013年8月のMVPは、8月28日(水・現地時間)アメリカ・インディアナ州にて開催されたMMA(総合格闘技)世界最高峰の舞台UFCにおいて、3連勝を飾った水垣偉弥に決定!(2013年9月9日UP)
Photo by Diamond Images/Getty Images

PROFILE
水垣偉弥(みずがき・たけや)
1983年12月16日、神奈川県三浦市出身
身長171cm、体重60.0kg
八景ジム所属
※詳細は選手名鑑へ→

選考理由
1、「UFCで3連勝をマーク」
2、「オール1R決着で3連勝のペレスを撃破」
3、「日本人初のUFC世界王者誕生が期待される」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とeFightの全スタッフ

受賞された水垣選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、eFightより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー 
「格闘技人生の目標はUFCのチャンピオンになる、それだけです」

■「自分の方が上」自信を持って試合に臨めた

 日本人トップ選手が連勝するどころか1勝をあげることさえ難しい、MMA(総合格闘技)世界最高峰の舞台であるアメリカの『UFC』。そのUFCにレギュラー参戦している数少ない日本人選手の一人・水垣が、自身初となるUFCでの3連勝を飾った。

 昨年11月のマカオ大会、今年3月の日本大会と初のUFC連勝を飾った水垣が、今回迎えた対戦相手はエリック・ペレス(メキシコ)。ペレスは8連勝中で、UFCでの3試合はオール1R決着で勝利を収めているという勢いのある相手だったが、水垣が接戦を判定2-1で制した。

「いろいろ相手を警戒していた部分はありましたけれど、自分がこれまでWEC(アメリカの総合格闘技大会。2010年にUFCに吸収された)の頃からやってきた相手の方が厳しい相手でしたし、そこで生き残った自分の方が実績的には上だと自信を持って試合が出来たので、それが良かったのかなと思います。

 1Rは自分が取ったか取られたか微妙でしたが、2Rと3Rは手応えがあったので大丈夫かなと思っていました。判定で最初に相手の名前が呼ばれた時は焦りましたが、勝つことが出来ました」

 日本人選手が苦戦を強いられているUFCにおいて、3連勝という好成績をあげられたのはなぜだろうか。

「自分としては1試合1試合を必死にやっているだけなので……強いてあげれば、アメリカで試合をするようになって5年目になるんですが、時間はかかりましたけれど少しずつ対応できるようになってきたからかな、と思います。

 日本でやっている時は自分よりも力が強い選手はほとんどいませんでした。でも海外に出ると、自分は並かそれ以下。力で優位に立って戦えた日本と、そこで優位に立てない海外での戦いという違い。それに慣れてきたのかなと思います」

■水垣がUFCで勝てる最大の要因とは…

 水垣はアメリカで試合をするようになってからも、特に練習環境に大きな変化はなかったという。外国人の力に対応できるようにフィジカルトレーニングを取り入れたくらい。では、何が勝利の要因なのかを聞くと、一番は“経験”だと答えた。

「客観的に見ると、海外で勝つためには若いうちに海外へ行った方がいいのかな、というのがあります。海外の環境に慣れるために。最高峰のUFCとは言わず北米のローカル団体でもいいと思います。

 飛行機で移動して時差がある中で、1週間以内に試合をして帰って来るという環境を、20代中盤くらいまでに何回か経験する。そういう環境に慣れた方が強いと思いますね。僕が最初に海外へ行ったのも25歳ですし、UFCで一番活躍している日本人の岡見勇信さんも若い頃から出ているので、そういう部分はあるかもしれません」

 戦い方については、オールラウンドファイターではないことが幸いしていると意外な答え。

「自分は器用ではないので、やることが決まっているのが逆にいいのかなって思っています。ある程度、自分が勝負する部分が決まっているんです。例えば変に全部出来てしまうと、ここで負けても次の展開で勝負すればいいと考えてしまうかもしれませんが、自分の場合は自分の展開にならなければ負けてしまう。

 そのギリギリのところで必死に頑張れるのがいいのかなって最近は思っています。相手のフィールドには付き合わず、あくまでも自分のフィールドで勝負する。そこにこだわるしかない。それが逆に自分の中ではプラスに転がっている気がします」

 3連勝の勢いを駆って、年内にもう1試合やりたい、と希望する水垣。それも、強い相手を用意して欲しいと頼もしいことを言う。

「3連勝したので、次は強力な相手を当ててもらえると思います。強い人を倒さないとチャンスにならないですからね。28~32歳が格闘家の旬だと思うので、その時期にどれだけ強い選手にチャレンジ出来るかが大事です」

 水垣の格闘家としての目標はたったひとつ。日本人がいまだ巻いたことがないUFC世界王者のベルトを巻くことだ。

「自分の格闘技人生の目標はUFCのチャンピオンになる、それだけです。そのチャンスがある内は続けますし、ダメならもう辞めちゃいます。本当にそれだけなので、チャンピオンを目指して一歩一歩頑張って行きます」

 日本人初のUFC世界王者誕生へ。水垣はその夢への階段を登り始めた。

関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「水垣は3連勝するも、日沖は3連敗」
・FOX SPORTS Web site

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