【ボクシング】モハメド・アリ死去
元WBA・WBC統一世界ヘビー級王者で、日本ではアントニオ猪木と異種格闘技戦を行ったことで知られるモハメド・アリ氏がアリゾナ州フェニックスの病院で死去したことを米ニューヨークタイムスはじめ複数の米メディアが報じた。74歳だった。
ニューヨークタイムスによると、アリは6月3日(金・現地時間)に亡くなったことを広報担当ボブ・ガンネル氏が明らかにし、近年はパーキンソン病と腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)を患い、動いたり会話をしたりすることが困難な状態だった。そのため、ほとんどの時間をアリゾナ州の自宅で過ごし、今の自分がカメラに映った姿を見たくないという理由でTVインタビューを断っていたという。
アリ氏は1942年ケンタッキー州ルイビルに生まれ、18歳の時にローマ五輪(1960年)でボクシングライトヘビー級で金メダルを獲得。その後プロに転向し、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という彼の華麗な戦いがこう呼ばれ、無敗の19連勝で1964年、世界ヘビー級タイトルマッチに挑み、王者から7回終了時TKO勝利。22歳で世界ヘビー級王者となる。
同年、ある思想家との出会いからイスラム教に改宗。本名のカシアス・マーセラス・クレイ・ジュニアからモハメド・アリに改名した。
1967年までの3年間の間に9度の防衛を果たしたが、リング外では反戦、人種差別、社会批判を繰り返し、ベトナム戦争への徴兵を拒否したことで刑務所へ。世界王者のタイトルを剥奪され、3年半のブランクを作った。
1970年にリングにカムバックし、2度にわたり王者に返り咲き、76年にはアントニオ猪木と異種格闘技対決。81年、トレバー・バービックに敗れ引退。ボクシング戦績は61戦56勝37KO5敗。
引退後、試合での脳へのダメージが原因とみられるパーキンソン病を患い、闘病。1996年のアトランタ五輪の開会式では、パーキンソン病で震える手で聖火台に点火した。
日本では今年、猪木vsアリ40周年を記念し、対戦した6月26日を社団法人日本記念日協会が格闘技の日と定めていた。
IGFでは今年の40周年を記念し、記念興行を予定している。
●編集部おススメ記事
・猪木vsアリ40周年記念マカオ大会は9月に延期
・猪木vsアリが実現した6・26が「世界格闘技の日」に制定される
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!