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【ライズ】小宮山が苦闘の末にミスターRISEを破る

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2013/06/09(日)UP

▲小宮山(左)の顔面前蹴りが炸裂する

RISEクリエーション
「RISE 93」
2013年6月9日 (日)東京・ディファ有明

▽第2部
▼メインイベント(第14試合) SuperFight -61kg契約 3分3R延長1R
○小宮山工介(北斗会館/第3代スーパーフェザー級王者)
判定2-0 ※30-28、29-29、29-28
●裕樹(ANCHOR GYM/初代スーパーフェザー級&ライト級王者)

 第3代スーパーフェザー級王者・小宮山と初代スーパーフェザー級王者で前ライト級王者の裕樹が初対戦。

 小宮山は空手の多彩な蹴り技を武器に、2010年10月から現在まで11連勝中という快進撃を続ける“RISEのエース”。対する裕樹はRISEの創成期からトップ戦線で活躍し、国内最強との呼び声が高いローキックを武器に幾多の強豪をKOしてきた“ミスターRISE”だ。

 1Rが始まるとすぐに小宮山が顔面前蹴りを連発。その後も三日月蹴り、ヒザ蹴り、後ろ蹴りで裕樹のボディを攻める。裕樹は顔面をガッチリとブロックしながら右ローキック。小宮山は左フックと右ローも使い、裕樹に攻撃する機会を与えないほど技を矢継ぎ早に出していく。

 2Rも小宮山が顔面前蹴りと三日月蹴りを多用し、ヒザ蹴りとハイキックで裕樹を近付けさせない。裕樹のアッパーをもらった小宮山はすぐに組み付き、裕樹をサバ折りで倒してしまう。裕樹は前蹴りで右目付近が腫れて出血し、ドクターチェックを受ける。

 再開後、小宮山は蹴りを使いつつ、左右のフックを当てるとクリンチ。裕樹はフックとアッパーで前へ出て、ローにつなぐ。ややバテ気味の小宮山を裕樹がパンチで追っていくが、小宮山はフックを放って組み付き、ヒザ蹴りにつなぐ。

 3R、小宮山の顔面前蹴りで完全に右目がふさがってしまった裕樹。それでも前へ出てパンチとローでラッシュを仕掛ける。小宮山は顔面とボディに前蹴りを蹴り分け、裕樹のお株を奪うローも繰り出す。小宮山の左ハイキックをもらっても下がらず前へ出る裕樹。

 小宮山もパンチで裕樹と打ち合うが、裕樹のパンチをもらうと投げ倒したり、両足タックルでテイクダウンするような場面があり、場内から「汚いぞ!」との声が飛ぶ。ラスト30秒は両者死力を尽くしての打ち合いとなり、熱戦は判定2-0で小宮山が勝利を収めた。

 小宮山はマイクを持つと「僕がRISEと日本の格闘技界をこれから盛り上げていきます」と宣言し、「伊藤代表、今年の大みそかどうですか?」と伊藤隆RISE代表に大みそかイベントの開催を進言した。

 敗れた裕樹もマイクを持つと「すげぇ強かったです。軽量級の頂点に立つ男です。彼はもっと強くなると思います」と小宮山を称え、「RISEライトヘビー級王者の上原誠選手の弟さんが、不慮の事故で亡くなったと聞きました。彼にちょっとでも元気を与えられるように黙祷をお願いします」と訴え、急遽、1分間の黙祷が行われた。


▲高橋が右ハイキック一発で秒殺KO勝ち

▼セミファイナル(第13試合) -62.8kg契約 3分3R延長1R
○高橋幸光(はまっこムエタイジム)
KO 1R16秒 ※右ハイキック
●渡辺理想(極真会館/ライト級2位)

 RISEライト級戦線で活躍する渡辺は、極真空手仕込みの多彩な蹴り技で現在2連続KO勝ち中。一方、RISE初参戦となる高橋はテコンドーとムエタイを融合させた蹴り技を武器にKrushのリングで活躍。空手vsテコンドー&ムエタイの蹴り技対決として注目された。

 1Rが始まって両者が正対した瞬間、高橋が右ハイキック! この一発が見事に決まり、渡辺は後方へもんどりうって倒れ、そのまま10カウントを聞いた。高橋が秒殺KO勝ちで大きなインパクトを残した。

▲大ベテランの天田(左)がボディを攻める

▼第12試合 ヘビー級 3分3R延長1R
○天田ヒロミ(デジタルスピリッツ/K-1 JAPAN GP 2004 優勝、ヘビー級4位)
判定3-0 ※30-29、29-28、30-28
●野尻和樹(RANGER品川GYM/ヘビー級9位)

 かつてK-1ヘビー級で活躍した天田が約2年ぶりのRISE参戦。現在40歳、プロ60戦を超える大ベテランだが、いまだ国内ヘビー級のトップクラスに君臨している。その天田に挑むのは、元力士で頑丈な身体と豊富なスタミナを持つ野尻。

 1R、左右フックを振り回して突進する野尻に天田は戦いにくそうだが、距離が開くと左ボディからの右フックを連発。さらにボディへのヒザ蹴りとボディを攻めていく。

 2Rも動きが衰えず左右フックでの突進を繰り返す野尻。天田は左ミドル、ヒザ蹴り、左ボディでボディを攻め続ける。天田の右ローがクリーンヒットして野尻の動きが止まる場面もあったが、野尻は巨体を躍らせて突進し、まさに肉弾相打つ戦いに。

 3Rも野尻は前に出て左右フックを振り回す。天田はヒザ蹴りやボディブローで動きを止めようとするが、野尻の頑丈さに手を焼く。それでも随所でパンチや蹴りをヒットさせて、判定勝ちを収めた。


▲六川(右)がアグレッシブに3R攻め続けた

▼第11試合 -57kg契約 3分3R延長1R 
○六川星矢(北斗会館/バンタム級2位、DEEP☆KICK 55kg級王者)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-27
●國本真義(MEIBUKAI KICKBOXING GYM)

 3・17後楽園ホール大会でDykiと第4代バンタム級王座を争い、惜敗した六川が再起戦に臨む。対戦相手は國本。

 1R、六川は左ミドルからのワンツー、接近すると顔面へのヒザ蹴り、さらに顔面前蹴りとアグレッシブに攻める。六川がプレッシャーをかけ、國本が下がる場面が目立つ。

 2R、國本は六川がオーソドックスに構えると右回り、サウスポーに構えると左回りとなり、六川が攻めて来るところへローと右フックで迎え撃つ。両者接近しすぎてクリンチが多く、六川は攻めきれない印象。

 3R、國本は待ちのスタイルで六川が攻めて来るところへカウンター、あるいは六川の攻撃終わりに攻撃を返す。六川はガムシャラにボディを左右で連打し、國本は攻撃を当ててクリンチまたは離れるアウトボクシング。

 全ラウンド前へ出てアグレッシブに攻め続けた六川の姿勢が評価されて判定勝ちとなったが、試合内容に納得がいかない六川は首をひねった。

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