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【月間ベストファイター・5月】全日本5連覇達成の菊川結衣が、試合3週間前まで「出場しない」と抱えた不安

■準決勝で骨折するも「突きだけに頼るのではなく、ローキックを試して」優勝

 初日は全て本戦決着で勝ち上がった。「意外に蹴りを出せることに気がつきました。最近の試合ではとにかく突きで効かすことばかりで、勝ちに固執して窮屈になっていました」と振り返る。

 準決勝の相手は手島海咲(新極真会神奈川東横浜支部)。第4回全日本大会の決勝戦をはじめ、何度も戦ってきた強豪だ。
 本戦のラスト30秒が過ぎたころ、菊川がローキックを空振り転倒、菊川の顔面に手島の突きが当たった。倒れた瞬間のことでもあり試合は続行され、判定は引き分け。しかし「判定を待つ時に、ちょっと鼻を触ったら血が出ててびっくりした」(菊川)。延長戦の前に試合が止められ、ドクターチェックが数分間取られる。結局血は止まらず、鼻に綿を詰めて続行した。

距離が離れるとすかさず鋭い蹴りを放つ

 呼吸しづらかったが、本戦の後半ではパンチが当たりはじめた手応えを感じていた。得意の胸と腹へ打ち分ける強打、さらにステップを止めない手島の脚には、菊川が放つ乾いたローキックの音が響く。判定は3-0で菊川が決勝戦へ進出した。

 決勝戦の相手は成田麗(17=七州会)。菊川が第一回全日本大会の決勝で戦った成田優、そして第三回全日本大会で決勝を争った成田華の末妹だ。

 周り込みながら腰の入ったローキック・パンチを打ち込みに行く菊川。成田も落ち着いて、合間を見ながら回り込み、パンチ主体で応戦する。ラスト30秒では互いにペースを上げ、周り合いながら胸パンチ・ローキックの応酬が繰り広げられる。これも本戦は判定0-0で差はつかず。

 延長戦では菊川が得意の重い胸パンチ中心に攻撃すると、成田は応戦するも次第に手数が減る。途中成田が”押し”の反則で注意1に。次第に菊川が前に出るようになり、ローキックも連続で入れる。最後まで攻撃を緩めなかった菊川が、判定3-0でJFKO全日本5度目の優勝を達成した。

 菊川はインタビューで「大会前、何回も心が折れそうになったけど、周りの方たちが励ましたり支えてくれた」と周囲へ感謝の言葉を語る。「去年決勝で負けて悔しい思いをしたのですけど、去年の負けは意味があるのかなと思います。世界大会はがんばります」とコメントした。

「勝ち上がっていくごとに、やはりいつものようにめちゃくちゃ緊張しました。けれど今までとは違う戦い方が出来ていると感じました。突きだけに頼るのではなく、ローキックを試してみたかった。第一回では、もっと蹴りも出していたし」
 準決勝でケガをした鼻は骨折していた。機能には問題ないが、へこんでしまったため入院をし整形的な手術を受けるという。

 来年は就職する。世界大会には、頑張りたいが確実に出場できるとは言い切れないという菊川。
「勝つたびに『さすが』と言われるけれど、そんなに強くない、毎回疲れてる。でも今回は、もしかしたら、まだ頑張れるかもしれないという手応えを感じました。勝って、周りの人の支えに応えられた。(試合に)出て良かった」。
 試合だけではない、大人になるための、菊川の自分と向き合う戦いは続く。

■受賞者・菊川が喜びを語る

 今回のベストファイター受賞について菊川は「たくさんの選手がいるのに取り上げていただいて、感謝していますしびっくりしています」と喜びを語った。

 なお今回受賞した菊川には、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからサプリメント3種類が贈られる。

 菊川にサプリメントの利用方法について聞くと「サプリメントは摂っていませんが、納豆とヨーグルトは毎日必ず食べています。良質のたんぱく質だし、腸にも良いので。今回のサプリメントは、良い機会なので摂ってみたいと思います」と応えた。

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