【月間ベストファイター・2月】極真世界王者の与座優貴、K-1王者・朝久を撃破、延長では極真を復活させ激闘制す
■人生が変わったのではなく、自分自身が変わった
判定は、文句なしで与座。勝ち名乗りを受けた与座はマイクを握ると、「初参戦でチャンピオンとやるってことで色々言われたんですけど、今日こうやって結果で証明したんです。次、ベルトを懸けて再戦してください。それでまた文句がある選手は、僕が全員倒すんで。僕はK-1でチャンピオンになるためにK-1に来たんで、よろしくお願いします」と強気に宣言した。
そしてリングを降りると、泣きながら雅和代表を探した。感謝の言葉を伝えるためだ。やがて武尊のセコンドのために準備していた雅和代表を見つけると、気持ちを伝えて二人は抱擁した。その姿からは“信頼関係を築くのは、年月ではない”ことが伝わってきた。
朝久に勝利した後、人生が変わったのか与座に聞くと、「どうなんですかね。SNSのフォロー数も増えましたし、地元の茨城(土浦)に帰った時に写真撮影を頼まれたり声をかけられることが多くなりました。あの試合に勝つことで、環境が変わってきたと言えば、そうなのかもしれないですね」と話した後に、少し間をおいてから、「でも、大きく変わったのは自分自身です。まだベルトを獲得していませんが、チャンピオンは自分だと思うことで、恥ずかしくない行動を心がけるようになりました」と冷静に語った。
与座がクレストの先輩たちの背中を見て学んだように、彼よりも年下の選手は与座の一挙手一投足を見るようになるのだろう。もはや与座はクレストの新参者ではなく、柱の一人として迎え入れられたといっていい。間違いなく与座は、これからさらに強くなる。
■何倍も強くなった朝久を人間力で勝ちたい
今後については、「まだ試合は決まっていないんですが、次は朝久選手とタイトルマッチができると信じています。その時は、おそらく前回よりも何倍も強い朝久選手が、自分の前に立っていると思います。だから自分は、技術だけではなく、人間力で上回って勝ちたいです。その日のために、練習だけではなく私生活も含めてしっかり取り組んでいます」と与座。生活を見直すために、「成功した人の本をできる限り読んで、学べるものを吸収しています」と矢沢永吉や新庄剛志、さらには発売されたばかりの武尊の自叙伝を読んで成功者の心構えを学ぶ。
最後に与座は、「その人の生き様が試合に出ると思っていますので、日々の生活が何よりも大事です」と勝って驕らずの姿勢を見せた。それは、空手で培った精神とクレストで教わった感謝の姿勢なのかもしれない。
■与座優貴が受賞の喜びを語る
受賞のコメント
「ずっと欲しかった賞なので、めちゃくちゃ嬉しいです。トップ選手ばかりが受賞しているので、こんなに早くもらっていいのかなと思っています」
サプリメントについて
「これまでサプリメントは、あれば摂るような感じでしたが、今回をキッカケに定期的に摂るようにしたいですね」
(取材/文=松井孝夫、構成・編集=イーファイト編集部)
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