【9月・ベストファイター】クレベルに勝利した金原正徳「100%以上出せた」日本のMMA界に危機感も
■日本のMMA界へ危機感「ベラトール選手が押し寄せたら、焼け野原に」
しかし、今回、金原が倒したのはRIZINフェザー級トップ戦線を走る元王者。当然、RIZINのタイトル争いだけでなく、RIZINが提携するベラトールや過去に戦ったUFCなど海外再チャレンジへの期待の声が上がっている。
それについて金原は「最近それを言われることが凄く多くて。でも、(過去に)UFCをリリースされた時点で、海外にもう挑戦できることはないと、その資格はないとは思ってます。自分が本当にベラトール選手と立ち向かうことも日本の格闘技界としてはすごく良いことかもしれないですが、それをやってしまうと若い子が育たない」とコメント。続けて「今、若い日本人の選手が『ベラトール行ってください』と言われた時、勝てる選手は本当に何人かしかいないと思う。むしろ、ベラトールの選手がRIZINに押し寄せたら、焼け野原になっちゃうと思います」と厳しい意見を述べた。
新型コロナウィルス感染拡大に伴う海外からの入国制限の影響を受け、ここ数年はRIZINも海外強豪を招聘できず、主に日本人同士でトップ争いを行う状況が続き、その中でのスター選手は生まれたが、コロナ明けとなった昨年大晦日でのベラトールとの対抗戦は、5戦全敗という残念な結果に終わった。
金原は「海外のある程度本当にスキルが高い選手、全部できる選手がパッと来た時、対応できない選手が多すぎる。全部持ってかれちゃう心配というか、危機感はもっと持った方がいいなと思います」と、現在の状況に警鐘を鳴らした。
■受賞の喜び
月間ベストファイター受賞について感想を尋ねると「ありがとうございます。嬉しいです」と笑顔。賞品として記念の盾とサプリメントが贈られるが、金原が現在行っているのはオーダーメイドスタイルのサプリサービス。定期的な事前の尿検査の結果に基づき、身体に必要な栄養サプリを提供してくれるものだという。また、食事については、カロリー計算やタンパク質摂取を重要視するなどの基本的なアスリートの食事を実践していると語ってくれた。
金原勝利でさらに混沌としたRIZINフェザー級戦線。次戦はケラモフか、鈴木か、それとも朝倉未来か。41歳の鉄人が大晦日に再び輝く姿を見たい。
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