【月間ベストファイター・1月】野杁正明、崖っぷちからの復活KO勝利!3月ONE日本大会で強豪タワンチャイとタイトル戦へ

毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、GOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2025年1月のベストファイターは2025年1月24日(日)にバンコク・インパクト・アリーナで行われた『ONE 170』のフェザー級キックボクシングで、シャーキル・タクレティ(イラク)をKOで下した野杁正明(team VASILEUS)に決定した。(2025年2月19日UP)
PROFILE 野杁正明(のいり・まさあき) 【戦績】 新生K-1創成期から活躍。17年にはゲーオ・ウィラサクレックを下してスーパーライト級王座を戴冠。その後、ウェルター級に変更して、ハッサン・トイやヴィトー・トファネリなどの強豪外国人に次々と勝利。21年9月の第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントではFUMIYA、寧仁太・アリ、安保瑠輝也をKOして2階級制覇達成。22年6月の『THE MATCH 2022』で海人に判定負け。24年6月にONEデビューでシッティチャイ・シッソンピーノンに敗北し、12月はリウ・メンヤンと戦い2連敗も、25年1月にシャーキル・タクレティをKOして復活をはたした。 |
選考理由
1.2連敗からの復活勝利
2.ONEで衝撃のKO勝ち
3.次戦でタイトル戦実現
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された野杁選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムべストファイター記念インタビュー
■「2連敗したら引退」発言を覆すことになった真相
「終わったと思いました」
ONEでの2連敗を振り返ってもらうと、野杁は開口一番にそう答えた。K-1で無敵を誇った野杁は、ONE Championshipへ舞台を移すと24年6月のシッティチャイ・シッソンピーノン戦で敗北を喫し、洗礼を受けてしまう。立て直して臨んだ12月のリウ・メンヤン戦ではダウンを奪われて判定負けとなり、初の2連敗となった。
当時の心境を聞くと冒頭の言葉に「こんな所で負けるのは自分ではないと思いましたし、自分自身にガッカリしました」と続けた。セコンドについた武尊やバシレウスジムの渡辺雅和代表、ジムの仲間から慰めの言葉をかけられたものの、試合直後はすぐに気持ちを切り替えることはできなかったという。
だが、家族からの言葉や、試合から2日後にONEのチャトリ代表からの「期待している」というメッセージに「前を向けました」と明かした。
野杁の妻はK-1時代に結果を出せていない頃からの長い付き合いで、浮き沈みをともに経験している。夫が「連敗したら引退」と発言したことも知っていた妻は、「せっかく憧れの舞台で試合ができたんだから、とことんやり続けなよ。この先、3連敗、4連敗するかもしれないけど、こんな所で終わる選手だと思っていないから、納得するまでやってほしい。後悔してほしくない」と伝えたそうだ。
野杁は連敗した直後にアンチファンから「連敗したら引退と言っていたんだから自分の言葉に責任とれ」や「お疲れ様」といった嫌味のコメントが寄せられたという。それは妻にも及んだというから、かなり悪質な嫌がらせを受けていた。
それでもみんなの想いを知り、野杁はもう一度、立ち上がることを決めた。それは、もはや執念といってもいいのかもしれない。かつて天才と言われていた男が見せる、泥水をすすってでも勝つという執念だ。
次ページは、長身ファイターの距離に戸惑うもKO勝利/“ラスボス”タワンチャイとの次戦について
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