【新極真会】16歳のJK 南原朱里の世界準優勝に緑代表も驚き
10月31日(土)~11月1日(日)東京体育館で開催された新極真会『第11回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』にて、女子無差別級トーナメントで準優勝に輝いた南原朱里(福岡支部)。
出場全選手の中で最年少の16歳、現役高校生の南原は空手歴9年で茶帯(1級)。少年・少女部の大会を経て、初の一般部の大会出場となったのは2014年第1回JFKO全日本空手道選手権大会。
200を越える国内フルコンタクト空手流派・団体が集結したこの大会で、南原は中量級でいきなり準優勝。今年の第2回大会では優勝を果たし、今回世界選手権大会の日本代表に選ばれた。
身長154cm、体重53kgと小柄な部類に入る体格ながら、闘争心をむき出しにして最初から最後まで突きのラッシュで攻め続けるスタイルで、2回戦では2011年第10回全世界選手権4位&全ヨーロッパ選手権中量級5度優勝のインガ・ミクスタイテ(リトアニア)を延長戦の末に撃破。その勢いで決勝の舞台にまで上り詰めた。
決勝戦では優勝候補最右翼の全ヨーロッパ選手権重量級3連覇王者チェンゲ・ジェペシ(ハンガリー/173cm/69kg)に再延長戦の末に惜しくも敗れたが、最後まで全力で戦い抜いた。
南原は「絶対に優勝する気持ちでいましたが、決勝戦で負けて悔しいです」と“悔しい”を何度も口にし、「絶対に王座を守らないと(前大会では日本の将口恵美が優勝している)いけないと思っていたんですが、相手の方が気持ちが強かったです」と試合を振り返る。
再延長戦では相手を抱え込んでしまい、2度の注意で減点を取られた。「苦しかった部分もあって反則をしてしまいました。反省します。また反則をしてしまわないように気をつけて、今後は同じことを繰り返さないようにしたい」と反省しきり。
とは言え、16歳で体重無差別の世界選手権に初出場にして準優勝は快挙と言えるだろう。「一戦一戦大事に戦って勝つという気持ちがあったから、勝てたのだと思います。(準々決勝からは全試合再延長まで戦ったが)スタミナ面は強化してきたので大丈夫でした。ダメージはけっこうありましたが、やりきりました。拳が痛かったけれど、いざ試合が始まってしまえば大丈夫でした。試合の時に痛みなんて感じませんでしたね」という。
今後の目標については、「次の大会でも諦めないで戦って、優勝を目指して頑張りたいと思います」と語った。
南原の師匠でもある緑健児・新極真会代表は、「頑張ってくれたらいいなと思っていましたが、決勝まで行ってびっくりしました。JFKO全日本大会の時から比べて、こんな短期間にこれほど強くなれるんだ、と驚きましたね」と愛弟子の急成長は予想外だったという。
「南原は朝練で男子と一緒に稽古をしていて、全てを出し切る、手を抜かない稽古をしている選手です」と、南原の強さは稽古を一生懸命にやることにある。
「準優勝の成績は立派です。福岡に帰ったら褒めてあげたい。まだ16歳なので、これからもっともっと強くなっていくと思います。これから本物の強さを身に付けるために本人が頑張っていかないといけませんが、いくらでも伸びていくと思うので、日本を背負っていけるような選手になれるよう育てていきたいと思います」と、南原の可能性について語った。
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