【UFC】46歳ダン・ヘンダーソン、10月の王座戦を最後に引退の意向
10月8日(土・現地時間)イギリス・マンチェスターのマンチェスター・アリーナで開催される『UFC 204』にて、UFCミドル級王者マイケル・ビスピン(イギリス)に挑戦するダン・ヘンダーソン(アメリカ)が、この試合を最後に現役を引退するようだ。
8月に46歳を迎えたヘンダーソン。同大会に先だって行われた記者会見の場で、「勝とうが負けようが、これが最後の試合になる。これ以上、続けようという気持ちは無いよ。理想はベルトを獲って引退することだ」と現役引退の意向を示した。
記者から引退の理由について聞かれると、「肉体的にはあと数年は出来るとも思うが、歳をとるにつれて理想的な身体の状態でトレーニングキャンプに臨むことが難しくなっている。それに精神的にも、家族とともに過ごす時間が欲しくなってきた」と説明。試合に向けて、「自分が持っているすべてをぶつけるつもりだ。後悔の無いようにしたい」と、現役最後の試合で自身初のUFC王座獲得に意欲を見せた。
ヘンダーソンはレスリングのアメリカ代表として1992年のバルセロナ五輪、96年のアトランタ五輪に出場した実績を引っさげ、97年にMMAへ転向。リングス、PRIDE、Strikeforce、UFCといった日米のメジャー格闘技団体を舞台に活躍してきた。
2000年から参戦したPRIDEでは”ジ・アメリカン・アスリート”の異名や”ダン・ヘン”のニックネームで親しまれ、2005年にウェルター級王座、2007年にミドル級王座を獲得し二階級制覇を達成。さらに2011年にはStrikeforceライトヘビー級王者に輝き、同年に元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルに初回TKO勝ちを収めている。
UFCでは2007年にクイントン・”ランペイジ”・ジャクソンとのライトヘビー級タイトルマッチ、2008年にアンデウソン・シウバとのミドル級タイトルマッチを戦い、いずれも敗れはしたが王座に近い実力を示してきた。2011年に再び参戦を果たしてからは現在までに10戦4勝6敗の戦績。今年6月には元Bellatorミドル級王者ヘクター・ロンバートにKO勝ちを収め、MMAキャリア20年目に差し掛かろうとしている今も、その実力は健在だ。
今回のタイトルマッチは王者ビスピンが「2009年に敗れた借りをヘンダーソンに返したい」と、初防衛戦の相手にヘンダーソンを指名したことから実現に至った。さらにその開催場所はビスピンの地元イギリス。ヘンダーソンにとってはアウェーで迎える最後の大一番といえる。果たして、ヘンダーソンは有終の美を飾ることが出来るか。
PHOTO=Zuffa, LLC (c) /GettyImages (c)
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