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【ボクシング】内山高志が引退を表明。試合するには「肘の手術も必要」

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2017/07/29(土)UP

今日29日をもって引退表明した内山高志とKOを量産した拳

 WBA元世界スーパーフェザー級スーパー王者で、国内歴代3位の11回の世界防衛記録を持つ内山高志(37=ワタナベ)が29日(土)テレビ東京にて引退会見を行った。

「今日で引退を決意することを決めました。今まで応援して頂いたファンの方、記事にしてくださった記者の方たち、本当にありがとうございました」と内山が冒頭であいさつ。

内山をねぎらう渡辺会長(右)

 続いて内山が所属するワタナベジムの渡辺均会長は「昨日、内山と、こういうこと(引退すること)で良いか、という確認をしました。私もジムを開いて42年になるんですが、唯一、絶対世界王者になれると入門の時にそう思った選手です。内山があっての渡辺ジムだと今でも思っています。この場を借りて内山にありがとうと言いたい」と内山をねぎらった。

 内山は会見で「昨年の大晦日、勝つことしか考えてなかったんで(判定負けしたことで)何も無くなったなという感覚がすごく残っていました」と言うが、試合から10日ほどでロードワークなど練習を開始。しかし、練習をしていく中で4月末ぐらいには引退することを頭に入れ始め、6月ぐらいには引退を固めたという。

 引退の理由として「怪我が多くて、手のいろんな部分が痛かったりとか、今まで以上の強さを出せないかもしれない、前みたいに練習を追い込めないというところです。100%努力ができないのに試合に出るのは果たしてどうなのか。中途半端な気持ちで試合をするのが絶対許せなかったので、引退を決意しました。必死に努力してお客さんに見てもらって試合をするというのをモットーにしてやってきたので、前以上に死ぬほど努力できない人間がリングに上がるのはちょっと違う」とコメントした。

 また、内山は一昨年の5月に左肘の遊離軟骨除去手術を受けているが、「また試合をやるにしても、そのうち肘も手術しなければいけないという状況なので、それも考えたときに、また何ヶ月治療かと考えると、ちょっとモチベーションが保てなくなった」ともいう。

最後の試合となったコラレスとのリベンジマッチ。5Rに左フックでダウンを奪った。しかし判定は1−2でコラレスに

 V11達成後など海外でのビッグマッチを期待する声もあったが、「僕自身やりたかったですけども、怪我とか多かったですし、タイミングが合わなかったですが、それについての後悔はないです」と語った。

 また、これまでのボクシング人生については「高校でボクシング始めた時に、まさか世界チャンピオンなんて頭になかったですし、自分がアマチュアでオリンピック目指してプロに入るのも頭になかったです。25歳でプロに転向し、(世界)スーパーフェザー級で11回、防衛できたことは、自分が思っていた以上のものを達成できたな思います」と清々しく振り返った。

 今後については、まだ固まっていないというが、「ボクシングのように熱く楽しく打ち込めるものを」とし、ボクシングの指導やジム開設も視野に荒れているというが、本業がしっかりしてきたら、ゆっくりと「猫カフェでもやりたい」と猫好きの内山ならではの発言が飛び出し、周囲を和ませた。

 内山は埼玉県春日部市出身。花咲徳栄高でボクシングを始め、拓大、社会人を経て2005年7月にプロデビュー、5度の東洋太平洋スーパフェザー王座を防衛した後、2010年1月にWBA世界スーパフェザー級王者となった。以後11度の防衛をし、2015年2月にはスーパー王者に認定された。また高いKO率から「KOダイナマイト」との異名をとった。2016年4月の12度目の防衛戦でジェスレル・コラレス(パナマ)に2回KOで敗れ王座陥落。同年、大みそかにもコラレスとリベンジマッチを争ったが1―2の判定で敗れ王座奪取ならなかった。プロ戦績は27戦24勝(20KO)2敗1分。

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