【ボクシング】京口紘人の相手は、リスク覚悟で1階級上の無敗パラスに決定
東京・五反田のワタナベボクシングジムでは、5月20日の大田区総合体育館で、田口良一(31=ワタナベ、WBA&IBF統一世界ライトフライ級王者)とのダブル世界タイトルマッチに臨むIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)の挑戦者決定会見が行われた。
京口の相手に決まったのはIBF世界ライトフライ級15位でWBA同級7位のビンス・パラス(19=フィリピン)。プロデビューから日本最速の1年3ヶ月で世界王者となった9戦9勝(7KO)の京口に対し、パラスはまた13戦13勝(11KO)と無敗対決に。
軽量級らしからぬハードパンチャー同士の全勝対決は、まばたきも許さぬ攻防を期待できそうだ。
会見で、まずは所属先の渡辺均会長から正式決定が試合1ヶ月前までかかった経緯を説明。
「パラス選手とはずっと最優先で話を進めていたが、メジャー団体の世界ランキングではいずれも1階級上のライトフライ級に入っており、ミニマム級にランクインするまで発表できないという事情があった。次回に発表されるIBFランキングでようやくこれが解決される」
フィリピン期待のホープを選んだことに関しては選手とトレーナーに任せてマッチメイクしたと話した。
「私自身には“少しリスクが高すぎないか”という本音があったが、トレーナーが“これを乗り越えさせることが京口のためになる”と揺るぎなかったので、私も京口の将来を見据えて挑戦を受けることに賛成した」
マッチメイクの中心は京口をプロ転向当時から指導する井上孝志トレーナーで、2016年6月にフィリピンのミンダナオ島では、試合を生観戦する機会もあった。京口がその前座試合に出る可能性のあった興行でもあったという。
「パラス選手は“これは上に上がってくる”と言う力強さを感じさせた。以降、向こうのスタッフから何度も“日本で戦いたい”と頼まれていたので、これは受けて立ちたいと思った」
豪快に倒すことに関しては、京口も変わらない。井上トレーナーは「ミニマム級らしからぬ決着を目指して、すでにノックアウトするパターンをいくつか作ってある」と笑みを見せた。
京口本人はパラス戦に新鮮な感覚を抱いているようだ。
「今までは自分のほうが年下という試合が多かったけど、今回は、相手のほうが4歳下で怖いもの知らずの勢いがある。パラス選手には“強い相手と戦っていない”との意見もあるが、映像をチェックしたらいろんな角度からパンチを自信を持って打ってくる強敵だと思った」
貫禄とまでは言わないが、王者らしいボクシングを見せたいとのプライドも口にした京口。
パラスがこれまでライトフライ級で戦ってきたことに関しては「自分も普段から上の階級の選手とばかりスパーリングをしてるので気にならない」と話した。
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