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【レベルス】肋骨が折れ上腕二頭筋が断裂した梅野源治の壮絶な勝利

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2018/06/07(木)UP

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前に出て、上腕二頭筋が断裂した右腕でパンチを放っていく梅野

 6月6日(水)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.56』の一夜明け会見が、7日(木)都内にて行われた。

 会見にはメインイベントでルンピニースタジアム認定スーパーライト級5位ピンペット・シットジャーディン(24=タイ)を熱闘の末に判定2-0で破った、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者・梅野源治(29=PHOENIX)が出席。昨夜の試合を振り返った。

 梅野は2月大会にてルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦でクラップダム(梅野との試合後、2017年度タイ・スポーツマスコミ協会認定ムエタイMVP選手に選ばれた)と対戦。日本人初のムエタイ最高峰ルンピニー王座獲得に期待がかかったが、4R55秒、TKOで敗れて王座獲得ならず。その進退が注目されていたが、現役続行を表明した。

「前回、夢のタイトルマッチに全てを懸けて挑んで負けてしまい、いろいろな想いがあって考えて、また再度、世界で一番の男になる夢をかなえようと復帰を決めて今回の試合になりました。相手も強い選手で不安が無かったと言ったら嘘になります。でも山口元気レベルス代表、ルンピニージャパンのセンチャイ会長に僕の要望通りサウスポーで強い選手を探してもらったので、少しでも今後に期待を持ってもらえる試合内容を見せたいと思って挑みました。不安は凄かったですけれどその恐怖に負けず、結果として勝てたのでとりあえず安心しました」と梅野。

 ピンペットは1階級上のランカーで、試合序盤には左ミドルや左ストレートで梅野がよろける場面もあった。

「2Rに右上腕二頭筋が断裂して、3Rに右脇腹の肋骨が折れてしまいました。あと左右のスネが腫れています。でも、僕はボロボロに慣れているので大丈夫(笑)。試合中も痛かったですが、表情には出していないはずです。ここまで怪我をして前へ出られる自分がいるなら、気持ちではどの選手にも負けることはないと思いました。あと、スタミナが切れなかったので自信になりましたね。次回は1Rからガンガン行っても5Rまでペースが落ちないと思います」と、中盤までにかなりのダメージを負ったが最後まで戦い抜いたことが自信につながったという。

 上腕二頭筋が断裂した右腕で右フックを多用していたが、「痛いけれど頑張っていました。ただ、力が入らなかったです。ヒジも打ちたかったんですが腕に力が入らない。これではヒジを打っても効かないと思いました。パンチを打った方が見栄えがいいし、パンチをガードさせておいての右ミドルを強く蹴ろうと思っていました」と、右フックは見せ技だったと明かす。得意のヒジをあまり使わなかったのもそれが理由だった。

左がルンピニージャパン代表のセンチャイ会長

 勝因については「セコンドから前に出なければ負けると言われて、3Rから出たことです。あと3Rにミドルキックとかなり手応えのあるボディストレートが入ったこと。そこから相手のペースが落ちたのは感じました」と説明。

 同席したルンピニージャパンのセンチャイ会長は「タイから来たルンピニーのプロモーターとピンペットのマネージャーも結果には納得していました。ピンペット本人も、梅野がこんなに強いと思わなかった、5Rに力が切れたと納得して帰りました。ピンペットが1、2RはパンチでKO出来そうだと思ったが、3Rに一発梅野選手のミドルが入ってそれが凄く効いた、力がなくなってしまった。4Rは必死にやったが、5Rは弱くなったと本人が言っていました」と、ピンペット側の感想を伝えた。

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・梅野源治が再起戦で熱闘、タイ現役ランカーに競り勝つ

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