【レベルス】梅野源治がリベンジ狙い3連戦に挑む、WBC世界王座は返上へ
6月6日(水)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.56』の一夜明け会見が、7日(木)都内にて行われた。
会見にはメインイベントでルンピニースタジアム認定スーパーライト級5位ピンペット・シットジャーディン(24=タイ)を熱闘の末に判定2-0で破った、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者・梅野源治(29=PHOENIX)が出席。
梅野は2月大会にてルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦でクラップダム(梅野との試合後、2017年度タイ・スポーツマスコミ協会認定ムエタイMVP選手に選ばれた)と対戦。日本人初のムエタイ最高峰ルンピニー王座獲得に期待がかかったが、4R55秒、TKOで敗れて王座獲得はならなかった。
今回の再起戦に際し、梅野は苦手とするサウスポーの強豪選手をリクエスト。クラップダムとの再戦を見据えて経験を積むためだ。その第一関門を突破し、梅野は次回大会8月3日(金)東京・後楽園ホールで開催される『REBELS.57』への連続参戦を表明。山口元気レベルス代表も基本的には同意し、10月8日(月・祝)同会場で開催される『REBELS.58』でクラップダムとの再戦を実現させるべく動くと話した。
梅野はピンペット戦で右上腕二頭筋断裂、右脇腹の肋骨が折れ、会見終了後に病院へ行くという。
「医者には動くなと言われるでしょうけれど、僕は動くので大丈夫です(笑)。今回の試合でも、痛くても動けると分かったので。だから8月のレベルスに出場させてもらえるなら出場したい。出来るなら全大会出て、お客さんも呼べるように頑張っていきたいと思います。僕が出て満員になるくらい、個人とレベルスの価値を高めていきたいと考えています」と、怪我を負っていても試合へ向けて練習すると話す。
左足は試合前に蜂窩織炎(ほうかしきえん=細菌感染症)にかかっていた。
「試合1日前に腫れているなと思ったんですが、当日当日には腫れがひどくなっていました。後輩の久保(政哉=同大会に出場)もなってしまい、試合後には腫れた部分が破裂して血と膿が出ていました。普通なら蹴れない状態だったんですが、久保に『痛くても蹴れよ』と言っていたので、自分が蹴らないと説得力が無いな、と。だから頑張れました」
身体がボロボロの状態であり、約2カ月後の試合に回復が間に合うのかと聞かれると、梅野は「僕はボロボロの状態に慣れているので大丈夫です。痛くても戦えます」と連戦を希望した。
会見に同席したルンピニージャパンのセンチャイ会長は「ルンピニーのプロモーターもタイの関係者も梅野を本物と信じています。来日したプロモーターが昨日の試合をFacebookライブでやっていて、1600人弱が見たようです」と、梅野がタイで認められていると話す。
クラップダムは半年以内に防衛戦を義務付けられているが、センチャイ会長によれば「ルンピニーとやり取りしていますが、まだ防衛戦は考えていないようです」と期限が延長になる可能性もある。ただ、もしクラップダムが王座を奪われても梅野はリベンジマッチを優先したいとした。
また、今回の試合でWBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座のベルトを巻いて入場したことについて聞かれた梅野は、「3カ月以内にスーパーレックとの防衛戦を義務付けられたのですが、打倒クラップダムとの再戦を目指していく中で、防衛戦の期限が難しいので返上することにしました。現役王者としてベルトを巻くのはこれが最後になるので巻いていこうと思ったんです」と、返上する意向であると話した。
「返上するのが惜しくないと言ったら嘘になります。努力して手に入れたベルトですから。でも自分には新しい夢をかなえていきたいというのがある。欲しかったらまた獲りに行きますよ(笑)。WBCムエタイのライト級ランキングにも入るはずなので、ライト級王者はパンパヤックという強い選手なのでやれたら面白いかなとも思います。ただ今は、僕の中ではレベルスで強豪とやっていき打倒クラップダムのストーリーで盛り上げていきたいというのがあります。素晴らしいマッチメイクをしてくれるレベルスに恩返しをしたいし、梅野を使ってよかったなと思ってもらえる内容を見せていきたいと思っています」と、今はクラップダムへのリベンジに集中したいと語った。
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