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【ボクシング】全米ボクシング協会写真賞に日本の試合が初受賞=カメラマンの福田直樹さん

2019/04/26(金)UP

日本の試合写真が全米ボクシング記者協会のフォトアワードで初受賞。後楽園ホールでタオル投入の一瞬を捉えた。

 BWAA(全米ボクシング記者協会)が4月24日、2018年のフォトアワードを発表。全米の有名ボクシング&スポーツ雑誌に掲載された写真の中から、日本の試合写真がフィーチャー部門の佳作賞ではあるが初受賞した。1922年創刊の歴史あるボクシング専門誌『リングマガジン』掲載のこの一枚を撮影したのは日本人カメラマンの福田直樹さん(53)。
 福田さんはアメリカに15年間生活しボクシング取材を続けBWAAの最優秀写真賞を4度獲得。2012年にはWBC(世界ボクシング評議会)の”フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー”にも選ばれている世界一のボクシング・カメラマンだ。
 福田さんは2016年に帰国してからも日本のボクシングの撮影を続け『リングマガジン』に掲載。今回の受賞(BWAAフォトアワード通算10度目)につながった。

リングサイドでカメラを構え笑顔を見せる福田さんの貴重な一枚

 受賞した写真は昨年12月に後楽園ホールにて行われた全日本新人王決定戦フライ級のKOシーン。湊義生(JM加古川)が荒川竜平(中野サイトウ)からダウンを奪うと荒川コーナーから投入されたタオルがリングを舞う瞬間を捉えたもの。受賞にあたって米国のメディアから「残酷なフィニッシュシーンを司る真紅のファントムが、リングを横切っているよう」とも表現された。

 受賞した福田さんは「佳作ではありますが、本来対象外であるはずの日本の試合写真で特別に頂けたので、個人的にはとても意義のある受賞と感じています」と日本の試合写真が初めて入賞したことに喜びを語る。

お気に入りを聞くと意外にも2012年度のアクション部門で佳作賞だった作品。ジャストミートするロングフックのフィニッシュブロー

 さらにこれは偶然ではなく、一つの目標であったとも。
「2年半前に拠点を日本に移す際『米国での経験を生かして、今度は逆に日本の写真を世界に発信したい』という思いから、お世話になったリングマガジンの表紙を飾ること、対象外かもしれないけれど日本の試合の写真でBWAAのアワードに戻って来たいという、2つを主な目標としてきました。昨年、井上尚弥選手の注目度の高さに便乗させていただく形でリングマガジン表紙はクリアできました。そして、幸いなことに今回の賞も頂き、2つの目標をクリアすることができたことになります」と大きな2つの目標を達成できたと福田さん。

 目標達成した今、今後について聞くと「これからも目の前の一つ一つの試合を全力で撮影して、国内外に発信していきたいと思っています」と引き続き精力的に撮り続けると約束した。 

2011年度アクション部門最優秀賞の作品。打たれている方が判定勝ちしたのだが、打ってる方が勝ってたという見方が大多数で議論に

 その福田さんに過去の自身の受賞作品の中でのお気に入りを聞くと意外にも2012年度のアクション部門で佳作賞だった作品を選んだ。エイドリアン・ブローナーがアントニオ・デマルコに放った左ロングアッパーのフィニッシュブロー。理由を聞くと「撮影位置、角度の関係もあり、フィニッシュブローを撮ることは簡単ではないことに加え、決まり手になりにくい左のロングアッパーでのKOだったことが印象に残っています」と奇跡の一枚だったと話す。

 また、最優秀賞作品の中ではポール・ウイリアムスがエリスランディ・ララを判定で下した一戦を選んだ。「ララのパンチがヒットしていますが、勝ったのは打たれているウイリアムス。内容的にはララが勝っていたとの見方が大多数で議論に。多くのメディアでこの写真が取り上げられました」と一枚の写真の背景にある様々なドラマを説明してくれた福田さん。今後も福田作品の奥深さに引き込まれそうだ。

 なお、今回のフォトアワードの表彰式ディナーは5月31日にニューヨークで予定されている。

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