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【ボクシング】井上尚弥の宿敵に挑む船井龍一が現地調整、4日決戦に「100%出す」

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2019/05/01(水)UP

アメリカに到着し、高橋トレーナーの持つミットに打ち込む船井


 5月4日(日本時間5日)、米国カリフォルニア州ストックトンで、ジェルウィン・アンカハス(27=比国)の保持するIBF世界スーパーフライ級王座に挑む同級1位・船井龍一(33=ワタナベ)が、現地の宿舎内で練習に臨んだ。
 
「アメリカの印象?長距離の飛行機でやっと着いたっていうのが最初に思ったことでした。練習も十分にできる環境ですし、体重、体調ともに良好です」
 時差ボケ知らずと言わんばかりに船井は初々しく、ストックトンでの調整をそう話した。

昨年11月に行われたオリボとの挑戦者決定戦で2RTKO勝ちし、控え室で王者への意気込みを語る船井


 世界王座初挑戦の船井は30歳を過ぎてから全盛期を迎えている。昨年11月に後楽園ホールで行われたビクター・エマニュエル・オリボ(メキシコ)とのIBF世界スーパーフライ級王座挑戦者決定戦では、初回のやや押され気味なムードから、2Rに鮮やかな逆転カウンターで相手をキャンバスに沈めて2R TKO勝ち。世界王座奪取への勝機も感じさせる会心の一撃だった。

 以前はアンカハスのようなサウスポー型を「苦手」と吐露していた船井だが、今回はスパーリングで十分な対策を行い、「過去38試合と比べても、一番いいコンディションでアメリカへ入れた」と話している。

 一方の王者アンカハスは、かつて井上尚弥(大橋=WBA世界バンタム級王者)がスーパーフライ級時代、最後に対戦を期待されたアジア屈指の好選手だ。当時の井上は減量苦だったにもかかわらず、アンカハス戦の実現を熱望して、しばらくスーパーフライ級を維持したほどである。

 双方の折り合いがつかず、井上戦は実現しなかったが、その後もアンカハスは防衛記録を6まで伸ばし、スーパーフライ級の注目タレントであり続けている。
 そして今回は、船井がその座を奪いにかかる。ベテラン挑戦者は「強い王者と試合ができること自体が楽しみ。やってきたことを100パーセント出せるように最終調整していきたい」と語り、高橋智明トレーナーのミットに、一撃必殺のパンチを打ち込み続けた。
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・プロ15年、船井龍一が初の世界戦、相手は王者アンカハス

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