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【RIZIN】征矢貴、切れ味抜群のパンチでKO宣言「同じ病気の人に希望を与えたい」

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2019/08/10(土)UP

豪快な右ストレートを叩き込む征矢

 8月18日(日)愛知・ドルフィンズアリーナにて開催される『RIZIN.18』に出場し、
村元友太郎(24=ALIVE)と対戦する征矢 貴(そや・たかき/24=パラエストラ松戸)が、9日(金)所属ジムにて公開練習を行った。

  征矢は2013年に修斗バンタム級新人王とMVPを獲得。順調に勝ち星を重ねていたが、2017年5月の試合を最後に「クローン病」という難病との闘病のため戦線離脱したが、今年の6月に復帰して川原波輝を1Rで完全にKOして復活の狼煙を上げた。

 征矢は、オーソドックスから力強いパンチをトレーナーの持つミットに素早く打ち込んでいった。そのパンチのスピードは以前より増したように感じられ、ジム内に快音が響き渡る。特に右ストレートの切れ味は抜群だ。

 現在のコンディションを聞かれた征矢は「疲れがピークで、心拍数上げることをしっかり練習してきたので疲れが取れたら100%です」と調子の良さをうかがわせる。

 相手はスタミナがあって終盤まで動いてくることが予想されるため「練習量をしっかりこなして相手潰せるようにしてきました」と自信に満ち溢れている。復帰戦での勝ち方は大きなインパクトをファンに植え付けるKO劇であったが「試合後に気持ち的に燃え尽きてしまったことはありましたが、モチベーションはすぐに戻ってきました。また呼んで頂いて嬉しいです」と再びのRIZIN参戦に胸を弾ませる。

インタビューに応じる征矢

 前回、圧巻のKO勝利を収めた征矢だが、今回の試合も何一つ気を抜く気は無いようで「前回は勝ったけど、自分が負けてしょぼい試合をしてしまったらもう呼ばれないと思いますし、常に崖っぷちと思ってやっています」と誰もが憧れるRIZINに参戦するためには試合内容と結果が求められることを認識している。

 名古屋のファンには「立っても寝ても自分が仕留めに行くところを見て欲しいです」と前回同様攻めの姿勢は貫いて倒しにいくと宣言する。「(相手は)足を使って、瞬発力で飛び込んでのパンチを狙ってくると思いますが、しっかりとさばいてプレッシャーをかけてパンチで倒したいと思います」と相手を上手くいなしつつ、自身の破壊力抜群のダイナマイトパンチでKOすることを思い描いている。

 前回のさいたまスーパーアリーナで行われた『RIZIN.17』で先輩にあたる扇久保博正がDEEPのエース・元谷友貴を下したことに影響を受けたようで「(扇久保からは)刺激を沢山もらっています。試合に対する姿勢や格闘技に対する姿勢が一番で、チームのみんなで追いかけて追い越そうとしています」と征矢自身、扇久保以上の選手を目指す。

前回のRIZINで右フックでKO勝利し、見事復帰した征矢貴

 現在病気の「症状は出てはいない」と語るがその不安感は拭いきれないであろう。しかし「SNSで同じ病気の方から勇気もらいましたってコメントが来たことが一番嬉しくて、そういう人たちの希望になりたいと思います。格闘技は自分のためだけど、自分が頑張ることで希望を与えられたらいい。格闘技を簡単にやめるとかは言えないですよね」と同じ境遇の人たちに勇気や希望をこれからも与えていく覚悟を持って、名古屋の大舞台に上がる。

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